「1試合9点」「CLデビュー戦でハット」南野同僚の19歳FWが9戦17発の大暴れ!父はロイ・キーンの“殺人タックル事件”の被害者だった

2019年09月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

10代のデビュー戦ハットはCL史上初

ここまで絶好調のハーランド。面白いようにゴールを量産している。(C) GEPA pictures/ Mathias Mandl

 まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでゴールを量産しているのが、レッドブル・ザルツブルクの19歳、アーリング・ハーランドだ。

 チームにとっても自身にとっても、チャンピオンズ・リーグ(CL)での"初陣"となった9月17日のヘンク戦(6-2)。まさに衝撃のCLデビューを飾るのだ。

 開始2分に、南野拓実の絶妙なスルーパスをワントラップして、右足でいきなり先制ゴールを挙げると、34分には、南野が起点となったカウンターからファン・ヒチャンのパスを受け、今度は得意の左足で正確なシュートを突き刺し、追加点。さらに、3-1で迎えた45分には、再びファン・ヒチャンの折り返しに右足で合わせて、前半だけでハットトリックを達成してみせた。

『Opta』によると、10代でのハットトリックは、2004年のウェイン・ルーニー(マンチェスター・U)以来で、かつデビュー戦となると大会史上初の快挙だった。これで、今シーズンの公式戦は9試合に出場して17ゴールの大暴れ。ハットトリックは早くも4度目だ。
 
 16年に母国ノルウェー2部のブリンでキャリアをスタートさせたハーランドは、17年2月に国内の強豪モルデに移籍。ここで、名ストライカーだったオレ・グンナー・スールシャール監督(現マンチェスター・U)の薫陶を受け、18年シーズンには公式戦16ゴールを記録した。

 この活躍がザルツブルクの目に留まり、19年1月にオーストリアに渡ったものの、最初のシーズンは5試合で1得点に終わった。

 転機となったのは、シーズン終了後にノルウェー代表の一員として出場したU-20ワールドカップだ。ホンジュラスとのグループステージ第3戦(12-0)で、なんとトリプル・ハットトリック(9ゴール)を叩き出したのだ。チームは決勝トーナメントに進めなかったものの、得点王に輝いたハーランドは一躍注目の的となった。

 その勢いそのままにクラブでもゴールを量産し、セビージャに引き抜かれたウナス・ダブールの穴を埋めてあまりあるパフォーマンスを披露。その活躍が認められ、今月5日に行なわれたEURO2020予選のマルタ戦で、代表デビューも飾っている。
 

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