今季初の3失点…広島DFが「Jリーグで一番」と脱帽した、横浜の攻撃の凄みとは?

2019年09月15日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

躍動感溢れる素早い攻撃というジャブを打ち続けられた。

広島戦での横浜の攻撃力は猛威を振るった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ26節]横浜 3-0 広島/9月14日/ニッパツ
 
 試合前の25節終了時点では、今季の失点数18がリーグ最少で、複数失点は5回。そんな堅守を誇る広島が、横浜に今季初の3失点を喫して完敗した。
 
 広島担当記者の視点としては、正直これまではペナルティエリア内に侵入されても、そう簡単に失点するような気配はなかった。なぜなら、いつもシュートブロックには的確に入れていたし、仮にシュートを打たせてしまっても、コースを限定できているので、GK大迫敬介が容易にセーブをできていた。
 
 だが、敵地での横浜戦は勝手が違った。とても失点を喫することなく終えられそうな雰囲気はなかった。なんとか前半は無失点で乗り切れたが、いつもよりわずかに遅れたギリギリの対応が多かったからである。
 
 3バックの中央で横浜の攻撃に対応した荒木は、次のようなことを述べていた。
 
「やっぱり仲川(輝人)選手はすごくスピードがあったので、裏はすごく警戒していました。前の4人の攻撃力やスピード感は、今までやったJリーグのチームで一番あった」
 
 荒木の言う横浜の「スピード」に、広島はついていけていなかった。躍動感溢れる、素早い攻撃というジャブを打ち続けられ、67分にクロスから仲川に決められて均衡が破れた。すると、終盤には81分と84分に失点した。
 
 裏を返せば、広島の堅守を崩したその「スピード」こそが、横浜の攻撃の凄みと言っていいだろう。広島にとっては残念ではあるが、それをリーグ最少失点のチーム相手に証明できた横浜にとっては、いつも以上に価値のある"3-0"だったかもしれない。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

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