ヴィッセルを浮上させるのは、やはりこの男。ビジャが“十八番”の形で今季11点目!!

2019年09月14日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

左サイドからカットインして、斜め45度から突き刺す

左サイドからカットインしてシュート――十八番の形で今季11得点目をゲット。得点王を視野に捉える。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ26節]神戸2-1松本/9月14日/ノエビアスタジアム神戸
 
 ヴィッセル神戸は9月14日、松本山雅FC戦を2-1で制し、9位にまで浮上した。つい1か月前までリーグ5試合連続で勝利がなく、15位に沈んでいたとは思えない、痛快な復調ぶりだ。
 
 松本戦の勝利の立役者が、ダビド・ビジャ。左ふくらはぎ痛の影響でリーグ6試合ぶりの先発出場だったが、13分にさっそく大仕事をやってのける。
 
 酒井高徳からの縦パスを左サイドで受けると、小刻みなステップでジリジリとペナルティエリア内に侵入。DFのタイミングを外し、鮮やかにゴール右隅に決めてみせた。

 十八番とも言える、左サイドからカットインして、斜め45度から突き刺すゴールに本人もご満悦の表情。試合後には「好きな形ではあります。あそこで中に切り込んでから、ニアを狙う時もあれば、ファーを狙う時もある。今日はファーを狙ってうまくいったので、良かったなと思っています」と振り返る。
 
 これで得点ランキングでは3位タイとなる、11ゴール目。1位の13ゴールまで2点差に迫り、得点王が再び視界に入ってきた。
 
 しかし、あくまでビジャが目指すのは、個人賞よりもチームの勝利だ。「チームとしては、1試合1試合を着実に戦っていくこと。今は下位のチームとも差も開いた一方で、上位との差は残っている。3点ずつ勝点を重ねていって、残り8試合でどこまで上を目指せるか。また天皇杯が残っているので、そこでしっかり勝ち進んでいく。個人的には、今までやってきたように、チームにこれからも貢献し続けたい」と、目標を述べる。
 
 やはりこのエースの存在は、チームの浮上に欠かせない。さらなるゴールラッシュに期待が懸かる。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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