「PKを蹴らなかったのは…」ビルバオ戦で鮮烈プレーの久保建英が明かした確かな“手応え”

2019年09月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「愛し続けてもらえるように、力を証明していかなければ」

ビルバオ戦でPKを奪取して、サポーターに雄叫びを上げる久保。スタジアムがもっとも沸いた瞬間だった。写真:ムツ・カワモリ

 現地時間9月13日、ラ・リーガ1部のマジョルカは本拠地でアスレティック・ビルバオと対戦。両チームともにゲーム終盤でPKの絶好機を得るも決め切れず、0-0の痛み分けに終わった。

 その試合の63分、ホームの大歓声を背に受けて登場したのが、日本代表FW久保建英だ。火曜日のワールドカップ・アジア2次予選、ミャンマー戦から中2日で、マジョルカのチーム練習に合流したのはビルバオ戦の前日。ビセンテ・モレーノ監督は疲労を考慮して起用に慎重だったが、ベンチ入りを果たしたうえ、比較的早い時間帯での投入となったのだ。

 久保は試合後のプレスカンファレンスに姿を見せ、「中2日だったので厳しいかなと思いましたが、思っていたよりも身体が軽かった」と明かし、「ホームデビューができてとても嬉しい。交代で入る時のファンの迎え方に感謝しています」と語った。

 80分に久保はエリア内で果敢に仕掛けて、PKを獲得。だがキッカーのアブドンが枠を外してしまい、先制のチャンスをフイにしまう。このことに関しては「彼は失敗しましたが、僕はPKを蹴ってないのでなにも言えない。ゴールは決める時も外す時もあるわけで、僕たちはそれについてなにも言えない」とコメント。さらに「PKキッカーは誰が決めたのか?」との問いかけに対しては、「分からない。僕はここに来たばかりですから。これからもし望むことがあるなら、監督に訊いてみようと思います」と答えた。

 
 日々、マジョルカでのプレーに自信を深めているようだ。
 
「前回(バレンシア戦)より長い時間プレー機会を与えてもらったので、チームメイトのことも徐々に分かってきているし、自分にもボールが来るようになってるんで、このままどんどん信頼を勝ち取っていければいいかなと思います。僕は監督が決めたポジションでプレーするだけ。どこでもできるのが自分の強みだと思っています。試合に出れる幸せを噛み締めてやっていきたい」
 
 そして日本のワンダーキッドは、「(マジョルカのサポーターの)愛情をすごく感じています。愛し続けてもらえるように、すべてのゲームで力を証明していかなければと感じています」と想いを明かした。
 
 残念ながらにゴールに絡む"結果"は残せなかったが、モレーノ監督やチームメイトに対してポジティブな印象を与えたのは疑いがなく、なによりホームサポーターの熱狂ぶりが尋常ではない。次節は9月22日のアウェー、ヘタフェ戦。初スタメンの期待が高まる。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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