「遺恨はない」岡崎慎司、ウエスカの入団会見で”古巣”マラガへの想いや日本人対決を語る

2019年09月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

香川とは「まだ会ってない(笑)」

紆余曲折を経てウエスカに加入した岡崎。現地での期待も相当に高いようだ。 (C) Getty Images

 9月4日に、スペイン2部のウエスカに加入が発表された岡崎慎司。8日に行なわれた第4節のスポルティング・ヒホン戦でスペインデビューを飾った。

 この期待の新戦力を迎えるため、現地時間11日、ウエスカは翌日に岡崎の加入会見を行なうと発表。サポーターへの顔見せのため、ホームスタジアムのエル・アルコラスを解放することも併せて告知された。

 前日の告知にもかかわらず、当日には大勢のサポーターが詰めかけ、スタジアムを埋めた。12番のユニホームに身を包んだ岡崎は、挨拶のほか、サイン入りのサッカーボールを投げ入れ、「YOKOSO OKAZAKI(ヨウコソ オカザキ)」という手製の大きなボードを持ち込んだサポーターを見つけると、自らを呼び寄せてサインをするなど、ファンとの交流を図った。

 現地紙『HERALDO』は、「ウエスカにとって、岡崎の加入はメリットづくめであり、最高の歓迎に値すると考えている。(これから先)クラブの歴史上もっとも多くのメディアが集結することになるだろう。こんな盛大な待遇は初めての試みだ」と報じた。

 スペイン紙『AS』も、「スポルティングとの試合で数分間出場しただけの彼を、サポーターは激しい拍手で迎えた。新加入の日本人選手は、すでにウエスカにとって"アイドル"になりつつある」と伝えている。
 

 また、現地紙『eldesmarque』マラガ版によれば、記者会見で岡崎は、34日で退団した"古巣"マラガについても触れたという。

「ウエスカのサポーターに囲まれて、こんな入団会見はこれまで経験したことがなかった。期待に応えたいという思いが強い。

 マラガでプレーできなかったことは残念だけど、スペインのサッカーを知ることができたし、遺恨はない。今はウエスカに集中している。チームを助け、1部昇格の目標を達成するために、より多くのゴールを獲得したい」

 もちろんプレーヤーとしての評価も高い。現地紙『sportaragon』は「カリスマ性、適性、そしてベンチからでもタイトルからでも、チームに多くの貢献をするプレイヤー」と絶賛。また、『AS』は「ミチェルは、プレーヤーとしてオカザキを高く評価し、一刻も早く完全にチームの一員に組み込みたいと考えている。ただ、ブンデスリーガとプレミアリーグで培った彼のプレースタイルがチームになじむまでに時間が必要だろう」と報じた。

 ちなみに、記者会見で"ご近所"となったサラゴサの香川真司との対戦について尋ねられると、「まだ会ってないんで」と笑いながら回答。しかし、「試合になったら負けられないんで、そこは譲れない」と日本人対決にも意欲を見せた。

 ウエスカは現地時間14日に行なわれる第5節で、ヌマンシアとのアウェー戦を戦う。岡崎に出場機会は回って来るのか、注目だ。

 構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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