【ミャンマー戦|展望】注意すべきは相手の素早いアタッカー陣。厳しい環境も日本は“王道メンバー”で押し切れるか?

2019年09月10日 本田健介(サッカーダイジェスト)

ミャンマーのセルビア人監督も不気味な存在

両チームの予想スタメン。日本は先日のパラグアイ戦から大きくメンバーは変えなさそうだ。

 9月10日、日本代表はカタール・ワールドカップのアジア2次予選の初戦、ミャンマー戦をヤンゴンのトゥウンナ・スタジアムで迎える。
 
 ワールドカップ2大会連続出場を目指す日本にとっては大事な初戦だ。前回の2次予選の初戦はホームでシンガポールと引き分け、波乱の船出となっただけに、同じ轍は踏みたくない。ただFIFAランキングでは開きがある(日本は33位、ミャンマーは135位)が、日本はなかなか苦戦を強いられそうな雰囲気も出てきた。
 
 大迫勇也が「思ってた以上の環境。すごいとしか言いようがなく、まさかな部分もあるように感じる。ただ、そこはしっかり認めて、自分たちのなかで整理して臨みたい」と語るように、現地はちょうど、雨期にあたり、高温多湿な気候は日本選手を苦しめそうで、荒れたピッチでのゲームになる確率も高い。
 
「想定外のことが起こると予想をしなくてはいけない。臨機応変に対応したい」と森保一監督も語っており、柔軟な試合運びが求められそうだ。
 一方、ミャンマーはすでに2次予選の初戦、モンゴル戦を戦っており、0-1の敗戦。現地メディア「Myanmar Special」のイェ・ナイン・ウィン記者に話を訊くと、「モンゴル戦に敗れ、ファンは意気消沈している。日本戦は苦しい戦いになるはずだ」と語る。
 
 ただ、セルビア人のミオドラグ・ラドゥロビッチ監督は前日会見で「(モンゴル戦には敗れたが)内容はポジティブだったと感じている。誰もショックは受けていない。明日は勝利を目指したい」とコメント。

 このラドゥロビッチ監督は今年1月のアジアカップではレバノン代表を率い(1勝2敗)、アジアにも精通。日本の情報も以前から持っていたようで、なにか奇策を講じてくることもあるかもしれない。
 
 モンゴル戦の映像をチェックしたという森保監督はミャンマーに関して「感じたのは攻撃力のあるチームだということ。ボールを握りながら崩せますし、カウンター、素早い攻撃を仕掛けることもできる」と語り、注意を促した。

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