「冗談だろ?」「衝撃的だ」イングランド3部のDFがプレースキックだけで“幻の”ハットトリック!正確すぎる左足にファン驚愕!

2019年09月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合後に水を差すような知らせが…

自慢の左足キックで3ゴールを呼び込んだジェーコブソン。その名は一気に全国区に。(C) Getty Images

 名キッカーとして名を馳せた元ユーゴスラビア代表のシニシャ・ミハイロビッチ(現ボローニャ指揮官)はラツィオ時代、直接FKだけでハットトリックという離れ業を演じている。

 セリエAとフットボール・リーグ1(FL1=イングランド3部)というカテゴリーの違いはあるとはいえ、そのミハイロビッチと同じように、左足一本で3ゴールを叩き出したDFがいる。ウィコム・ワンダラーズのジョー・ジェーコブソンだ。

 9月7日に行なわれたFL1第7節のリンカーン戦だった。左SBで先発したウェールズ人DFは開始5分、ペナルティーエリアのやや外側から得意の左足で鋭いFKを突き刺す。36分には、ニアサイドを狙ったCKが密集をすり抜け、2点目をゲットした。

 とりわけ圧巻だったのは、2‐1で迎えた75分の3点目だ。またしてもCKを、今度はファーサイドに蹴り込み、直接ネットを揺らしたのだ。衝撃のハットトリックに、本拠地アダムス・パークが興奮の坩堝と化したのは言うまでもない。
 
 結局、全ゴールを演出したジェーコブソンの活躍により3‐1で勝利したウィコムは、暫定の首位に浮上。英公共放送『BBC』によると、これは132年を誇るクラブの歴史の中で「最高順位」だという。

 だが試合後、この偉業に水を差すような知らせがもたらされた。リーグが公式記録を訂正し、2点目をオウンゴールと認定したのだ。これでハットトリックは幻となってしまったものの、32歳のヒーローは自身のツイッターで、こう喜びを表現している。

「なんて素晴らしい日だ。(巡ってきた)機会、パフォーマンス、結果、すべてが本当に特別だった。ずっと記憶に残るだろうね。ハットトリックはまだ主張できるかな?」

 この出色の活躍に、ファンからは次のようなメッセージが寄せられている。

「冗談だろ?」
「衝撃的だ!」
「今日だけは世界ナンバーワンの選手」
「英雄だ」
「間違いなくハットトリックに値する」
「(ウェールズ代表監督の)ライアン・ギグスから電話がかかって来ることでしょう」

 一夜にして注目の存在となったジェーコブソン。この先、2部昇格やウェールズ代表初招集という夢が、あるいは叶うかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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