高温多湿にスコール…W杯予選初戦の開催地ミャンマーで日本代表を苦しめそうな3つの不安要素

2019年09月09日 本田健介(サッカーダイジェスト)

湿度が高く、汗が噴き出切る環境

9月8日には試合会場で練習を行なった森保ジャパン。ピッチ状況を確認した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 7大会連続でのワールドカップ(カタールで開催)出場を目指す森保ジャパンが、いよいよアジア予選の初戦を迎える。2次予選、第1戦の相手はミャンマー。舞台は敵地トゥウンナ・スタジアムである。
 
 現地はちょうど雨期。筆者が到着した9月8日も朝から空には鉛色の雲が広がり、一瞬、晴れたかと思えば、突然のスコールで再び湿度も上がる。日本代表は9月8日に試合会場のトゥナン・スタジアムで練習を行なったが、17時時点(現地時間)で気温は29度、湿度は78パーセント(試合は現地時間18時50分[日本時間21時20分]キックオフ予定)。じっとりとした空気は肌にまとわりつき、汗が噴き出る気候だ。
 
 試合当日の9月10日も雨の予報で、プレーに影響を与えそう。試合中に突然の大雨が降れば、集中力を奪われる危険性もあるだろう。現に堂安律も「降らないのがベストですが、今日も降っているので、そっち(雨)の可能性が高いと思って試合に臨みたいです。綺麗なサッカーだけでは厳しい試合になると思うので、1点を早く取れれば楽だと感じます」とコメント。
 
 さらに堂安は「(9月5日の)パラグアイ戦のように僕が中に入ってプレーできるとは限らないですし、時にはサイドに張ってクロスからの得点も大事だと思う。雨になればスリッピーになってアクシデントも起こるかもしれないですし、そこは狙い目かなと思います」と続ける。手数をかけないシンプルな攻撃が、ミャンマー戦のポイントになりそうだ。
 
 また雨が降れば、ピッチ状況も悪化する可能性がある。9月7日には日本代表は、スタジアム隣の練習場で、泥だけになりながらトレーニングを行なったが、この日は前述したように本番のピッチを使用。
 
「昨日(スタジアムに隣接した練習場)に比べれば、良いと思います」(大迫勇也)、「昨日は想定外でしたが、今日は想定内くらい」(堂安)との感想を選手たちは語るが、雨のなかで90分をプレーすれば、ピッチは荒れてボールコントロールを乱す原因になるかもしれない。後方からの丁寧なビルドアップを狙う日本にとっては、苦しい状況になる可能性がある。
 
 高温多湿、雨、ピッチ状況……3つのミャンマー特有の環境が、日本の初戦に大きな影響を与えそうだ。

【日本代表 練習PHOTO】ミャンマー戦へ向けて、試合会場となるトゥウンナスタジアムで汗を流す!

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