「俺はロナウドに得点させた…」“21世紀最強トリオ”「BBC」が機能した理由をベンゼマが語る

2019年09月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

ナンバー9が何よりも考えていたことは?

マドリーのチャンピオンズ・リーグ4連覇に大きく貢献したベイル(右)、C・ロナウド(真ん中)、ベンゼマ(左)。 (C) Getty Images

 レアル・マドリーの"第二次銀河系軍団"を象徴したガレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、そしてクリスチアーノ・ロナウドからなる3トップ。その名も「BBC」は、文字通り欧州を席巻した。

 ベイルが加わった2013年の夏からC・ロナウドがユベントスに移籍した2018年の夏まで、約5シーズンに渡ってマドリーを牽引した攻撃ユニットは、通算400ゴール以上を記録。チームにもチャンピオンズ・リーグ4連覇という偉業をもたらした。

 21世紀最高のトリオとも称される「BBC」はなぜ、あそこまで機能したのか――。センターフォワードとして君臨したベンゼマが、フランスのラジオ局『RMC Sport』の取材で明かしている。

 まず、ベンゼマは当時のことを「俺の誇りだ」と振り返った。

「俺たちにはロケット(ベイル)とフィニッシャー(C・ロナウド)がいて、そして俺がいた。本当にすべてがうまくいったし、史上最高のトリオだったと思うね。お世辞抜きに強かった」

 C・ロナウドとベイルという才能が両ウイングに位置するセンターフォワードとして、万能型FWが何もよりも考えていたことは、"スーパースター"の活かし方だった。

「マドリーのスターはロナウドだ。彼は他の誰よりも30ゴールは多く取る。ペナルティキック以外はとにかく彼を活かせばいいと考えていた。いつだって決めてくれるからね。だから以前とは違う役を全うした。俺も得点を決める時は決めるけど、よりビルドアップに絡んで動き、スペースを作ろうとトライし続けたんだ。

 それまでマドリーの9番と言えば、点取り屋というイメージだったけど、あの時はウインガーも中に入ってくるし、何より、左サイドにいても一番のスコアラーはロナウドだった。だから俺は動いてスペースを作って、彼に得点させた」

 欧州最強を誇った「BBC」。その眩い輝きの陰には、ナンバー9の利他的な働きがあったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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