【柏】クリスティアーノ、オルンガ以上の脅威になる!? J2独走優勝へさらなる切り札が誕生!

2019年09月05日 鈴木潤

足元の技術とスピードで勝負するテクニシャン、マテウス・サヴィオ

移籍後7試合に出場したマテウス・サヴィオ。235分間の出場で3得点を奪っている。(C)J.LEAGUE

 柏の外国籍選手と言えば、おそらく多くの人が真っ先にクリスティアーノ、オルンガの名を挙げるだろう。そんな規格外の外国籍選手の中に、どうやらマテウス・サヴィオの名が加わることになりそうだ。

 現在2位の横浜FCに勝点10の差をつけ、勝点62でJ2首位を走る柏レイソル。

 前節のJ2リーグ30節・新潟戦、前半は守備が機能せず先制を許した柏だったが、ハーフタイムにネルシーニョ監督がシステムを変え、同時にマテウス ・サヴィオを投入すると、それまで劣勢だった流れが一変した。

「相手のサイドバックに対して仕掛けろ」
 ネルシーニョ監督からそう指示を受けたマテウス・サヴィオは、中盤の左サイドで積極果敢にドリブルを仕掛けた。

 クリスティアーノやオルンガがフィジカル面の強さを生かして対戦相手とのマッチアップを制するのに対し、マテウス・サヴィオは「ドリブルは自分の得意なプレー」と自負するとおり、足元の技術とスピードで勝負するテクニシャンである。

 対峙するマーカーにすれば、むやみに飛び込めばかわされてしまうが、アプローチに行かなければドルブルで切れ込んでくるという厄介な相手である。
「サヴィオにボールが入った時には余裕ができる。彼は一人で相手を剥がせる選手ですし、そういうところで後半は新潟のバランスが崩れてきた」(古賀太陽)

 実際に63分に柏が挙げた同点ゴールを振り返ると、左サイドから中央へ向けてドリブルを仕掛けたマテウス・サヴィオの突破を警戒し、新潟の選手がゴール前に密集。それによって外側に生じたスペースを江坂任、大谷秀和が突いて新潟の守備を崩した。

「サヴィオの右足を警戒して新潟は中を締めた。今までだったら中で崩そうとして相手がいるところに突っ込んでいたと思うんですけど、相手が絞ったことでタニくん(大谷)がフリーでいるのも見えた。うまくそこを使えたと思う」(江坂)

 クリスティアーノの落としを受けたマテウス・サヴィオがニアサイドを打ち抜き、柏に同点ゴールが生まれた。

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