東京五輪世代の両雄が激しく激突!橋岡と杉岡の“Wダイキ”はお互いに何を思ったか

2019年09月02日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

橋岡が「楽しかった」と振り返れば、杉岡は…

同世代の熱いマッチアップは見応え十分。互いに一歩も譲らない名勝負だった。写真:滝川敏之

 実に見応えのあるマッチアップだった。
 
 9月1日、J1・25節の湘南ベルマーレ対浦和レッズで合間見えたのが、杉岡大暉と橋岡大樹だ。
 
 浦和の右ウイングバックの橋岡と、湘南の左ウイングバック杉岡は、いずれも20歳にしてそれぞれのチームにとって重要な戦力だ。橋岡は17節の大分戦から8試合で先発出場し、磐田戦では1ゴール。杉岡に至っては6月のコパ・アメリカの期間を除くリーグ戦全23試合に出場し、2得点をマークしている。
 
 互いに東京五輪世代(学年は杉岡がひとつ上)。それも嫌でも同サイドで対面するポジションとあって、やはり意識するものがあったのだろう。この日の試合でも、何が何でもボールは渡さんと言わんばかりに、球際で激しくぶつかり、争い合った。
 
 橋岡が「自分では分からないです。周りの人がどう見ているのか、正直気になります。でも自分は楽しかったです」と振り返れば、一方の杉岡は「あいつのほうが1個下なので、絶対にやらせたくなかった。楽しませないくらいにしたいですね。本当はアシストとかができれば『楽しかった』なんて言わせられない。ただ守備は"さすが"というか、しっかりやってくるなと思いましたね」と負けん気を見せながらも、健闘を称える。

 そんな熱く火花を散らしたふたりも、9月2日から11日まで実施されるU-22代表の北中米遠征に参加。今度はチームメイトとして日本を背負う。
 
 杉岡は「彼はフィードに関しては蹴れますし、そこはうまくやれればいいかなと思います」と橋岡との共鳴を心待ちにし、橋岡は「五輪まで1年ないなかで、もっと自分をアピールしていかないといけない。自分がどのポジションをやるか分からないですけど、やった時にしっかりアピールできるように良い準備をして臨みたいと思います」と意気込んでいる。
 
 気迫漲るプレーが頼もしいふたりの"ダイキ"の活躍に期待したい。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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