【鹿島】「必ずしもサッカーを見なくてもいい」小泉新社長が考えるエンタテインメント論

2019年08月30日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

美味しいけど「ちょっと“もつ煮すぎる”かも(笑)」

新たに鹿島の代表取締役社長に就任したメルカリの小泉氏。これまで以上にスタジアムをエンタテインメント性溢れる魅力的な場にして、さらなる集客を目指す。(C)SOCCER DIGEST

「感動体験の最大化」
 
 日本製鉄からメルカリへの経営権譲渡により、新たにJ1鹿島アントラーズの代表取締役社長に就任したメルカリの取締役社長兼COOである小泉文明氏は、「サッカーという魅力的なコンテンツを中心に、感動の電波、それをどうやって作っていくか」と考えを巡らしている。
 
 昔からアントラーズの熱心なファンである小泉氏は、スタジアムに来て、とにかく楽しんでもらいたいと願う。極論を言えば、「必ずしもサッカーを見なくてもいいと思っている」。エンタテインメントの場として、「週末の楽しみに、スタジアムに来る習慣はもっとできるはず」とイメージを膨らませている。
 
 キャッシュレスやチケットレスなど、スタジアムに来た人たちが快適かつ有意義な時間を過ごすためのアイデアはふんだんにある。飲食もそのひとつだ。
 
 カシマサッカースタジアム自慢の一品、「もつ煮」について、小泉氏も「美味しい」と称賛する一方で、「ちょっと"もつ煮すぎる"かも(笑)」と苦笑い。とりわけ女性の来場者を見込むとするならば、もっとインスタ映えするような、例えば「今なら低糖質のピザとか、タピオカとか」に力を入れてもいいのではないかと提案する。
 
「いろんなトレンドや、ファンが望んでいるものに対して、"あてきれていない"部分がたくさんあると思う」
 
 飲食を含めて、スタジアムに足を運ぶ人たちを満足させて、感動を呼び起こすために、鹿島が今後どんな施策に打って出るか注目したい。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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