【FC東京】「謙佑に申し訳ない」。決勝弾の髙萩がそれでも悔やんだ理由とは?

2019年08月31日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

これが今季リーグ戦での初ゴール‼

49分に貴重な追加点を挙げた髙萩が永井と喜びを分かち合う。写真:金子拓哉(サッカーダイジェスト写真部)

[J1・25節]名古屋グランパス1-2FC東京/8月30日/パロマ瑞穂スタジアム
 
 アウェー8連戦の2戦目、パロマ瑞穂スタジアムでの名古屋戦でFC東京が2-1と勝利した。この試合で貴重な追加点を決めたのが、ボランチの髙萩洋次郎だ。1-0で迎えた49分、永井謙佑のチャンスメイクから放ったシュートはGKランゲラックに防がれるも、髙萩自らこぼれ球に素早く反応。そのまま左足で冷静に蹴り込んだ。
 
 実を言えば、髙萩にとってこれが今季リーグ戦で初得点。そのゴールシーンを振り返って、本人はこうコメントしている。
 
「チャンスが来るかなと思って(ゴール前に)走りましたけど、頭で考えているというよりは身体が動いたって感じです。『もう1点取らないと』という局面で取れたのは良かったです」
 
 自分のゴールよりもチームが勝てたことが嬉しいとも話した髙萩。ピッチではフォア・ザ・チームの精神を見せつけるようなパフォーマンスで中盤を引き締め、攻守両面で気が効く働きをしていた。名古屋がFC東京のディフェンスをそこまで崩せなかった背景に髙萩の絶妙なポジショニングとチェイシングがあった事実を決して見逃してはいけない。
 
 まさに勝利の立役者となった髙萩だが、「(永井)謙佑には申し訳ない。アシストをつけられなかったので。1本目(のシュート)で決めていればアシストついたんですけどね」とも言っている。だから、満足などしていない。
 
「決めるチャンスは名古屋戦の前にもあったので、そういうチャンスの時にしっかり決めたいです、今後は」
 
 髙萩は長谷川健太監督に「年イチのゴールを取ったのでもうない」と話したそうだが、監督は試合後の会見で「そうは言わずに残りの試合で2、3点取ってほしい」とエールを送っていた。今度はチームメイトにアシストがつくゴールを是非とも期待したい。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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