【横浜FC】琉球戦に出なかったからこそ――現状を見つめた中村俊輔の本心

2019年08月22日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「今はボランチの3番手、4番手みたいな」

まだレギュラーを奪取できていないが、着実にコンディションは上がってきている。“完全復活”が楽しみだ。山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

「41歳」という今の年齢と向き合いながら、サッカーに取り組む日々だ。
 
 今夏、中村俊輔はJ1のジュビロ磐田から、J2の横浜FCに新天地を求めた。移籍当初は、痛めていた箇所の回復に努めていたが、ほどなくしてピッチに立てるようになると、8月14日には古巣であるJ1の横浜F・マリノスとの天皇杯3回戦でフル出場を果たす。試合は1-2と敗れるも、着実にコンディションを上げてきていた。
 
 ただし、3日後のJ2第28節のアウェー琉球戦(3-1で勝利)は、メンバー入りするも出場の機会は訪れなかった。
 
「今はボランチの3番手、4番手みたいな」と自身の立ち位置を受け止めて、「途中から入るって、こういうことだし」と納得もする。
 
 試合には出たい。そういう欲はもちろんあるが、焦りはない。
 
「これが30歳ぐらいだったら、俺のほうが絶対にいいのにと思って、もっとガムシャラにやるけど。でもそればかりになって、ストレスをためすぎるのも、ね。琉球戦に出なかったからこそ、体調が整ったから今週は少し強めにできるな、とか。ケアもそうだし、筋トレもそうだし、そういうほうに意識を持っていっているかな、最近は」
 
 横浜FCに加入して約1か月、「新しい練習は、きついね(笑)。自分にとっては初めてのメニューだから、100パーセントでやりすぎちゃう。足がパンパンになって、そのままの勢いでやって」とトレーニングに励んだ。多少、しんどい部分はあったようだが、「でも面白かった。この1か月はきつかったけど、充実しまくっていた」という。
 
 心身ともに充実し、着々と準備を進める希代のファンタジスタの"完全復活"が待ち遠しい。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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