新戦力4人の補強で質・量ともに充実!バルセロナの「最新序列」をチェック!

2019年08月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

3冠達成のために積極的に補強

バルセロナの最新陣容と序列。(C)SOCCER DIGEST

 ラ・リーガでは連覇を飾ったものの、チャンピオンズ・リーグではセミファイナルでリバプールに大逆転負けを喫し、一昨シーズンのローマ戦に続いてショッキングな敗戦。コパ・デル・レイでもバレンシアに敗れ、昨シーズンは1冠に終わった。

 2014-15シーズン以来の欧州制覇、ひいては3冠達成のために、今夏は積極的な補強を敢行。"1年越しの恋人"だったアントワーヌ・グリエーズマンに加え、フレンキー・デヨング、ジュニオル・フィルポという有能な若きタレントを迎え入れた。

 さらに、パリ・サンジェルマンのネイマールの再獲得にも動き出し、現在交渉を続けている。現金ではとても高額な移籍金を賄えないため、フィリッペ・コウチーニョやイバン・ラキティチの譲渡などが報じられている。

 そのため、今後も少なからずスカッドの入れ替えがありそうだが、8月16日にアスレティック・ビルバオとの開幕戦を迎えるこのタイミングで、現時点での序列を整理した。
 
 GKは引き続き、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが正守護神を務める。ヤスパー・シレッセンがバレンシアへ去り、入れ替わる形でやってきたネトは2番手だが、プレシーズンに左手を骨折。復帰は9月の中旬以降になる見込みで、それまではイニャキが第2GKとなる。

 最終ラインの軸となるのは、ジェラール・ピケ。その相棒の座を、ともにフランス代表のクレマン・ラングレとサミュエル・ウンティティが争う構図だ。昨シーズン、故障をしている間に定位置を奪われたウンティティは、定位置奪回に燃えているはずだ。

 この両雄はともに左利きのため、ピケの控えは、これもフランス人のジャン=クレア・トディボが務める。

 プレシーズンマッチを見る限り、昨シーズンまでは右SBが主戦場だったセルジ・ロベルトは中盤での起用が増えそうだ。守備での安定感がぐっと増したネウソン・セメドがレギュラーとして一本立ちし、Bチームから昇格したムサ・ワゲとS・ロベルトがターンオーバー要員となるだろう。

 事実上ジョルディ・アルバの控えがいなかった左SBには、ベティスから売り出し中のジュニオル・フィルポを補強。爆発的なスピードと組み立てに絡める足下の技術を持った俊英を加えたことで、フル稼働だったジョルディを休ませられるのは大きい。
 

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