「マドリーの右ウイングに居場所はないのか?」“別格”の久保建英、カスティージャでのプレーをスペイン紙が疑問視?

2019年08月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

レギュラー不在の右ウイングならチャンスが

レオネサ戦でフル出場を果たした久保。違いを作り出していた。(C)REUTERS/AFLO

 現地時間8月14日、レアル・マドリーのカスティージャ(Bチーム)は、同じ2部Bに属するクルトゥラル・レオネサとのプレシーズンマッチを行なった。

 4-3-3の右ウイングで先発した久保建英は、切れ味鋭いドリブルや落ち着いたボールキープ、広い視野を利した正確なパスで攻撃を牽引。あわや移籍後初ゴールか、という惜しい場面を再三作り出すなど、0-3で完敗したチームで別格の存在感を放った。

 スペイン紙『AS』は、この日本代表FWの奮闘を伝える動画付きの記事を2本掲載。1本は「マドリーの右ウイングに居場所はないのか? 疑問を投げかけるクボ」との見出しで、右サイドでボールを受け、一瞬で対峙する敵を置き去りにして味方のシュートを演出した久保の動画を投稿。次のように綴っている。

「この日本人選手はボールを受け、ターンし、ドリブルで敵陣に切れ込んだ。彼のパスは正確だった。これは大きな挑戦です」

 挑戦というのは、もちろんトップチーム昇格を懸けたそれだろう。AS紙は、マルコ・アセンシオが長欠中で、レギュラー不在の右ウイングなら、チャンスがあると考えているようだ。
 
 また、もう1本の記事では、この試合の久保のプレーをまとめた動画を紹介。「クボはラウール率いるカスティージャのハイライトだった」とし、「日本のスターは運に見放されてゴールを奪えなかったが、素晴らしいレベルのプレーを披露した」と伝えている。

 選手を育てながら、2部昇格を目指すカスティージャのラウール・ゴンサレス監督にとって、この日本の至宝はもはや不可欠な存在だ。元々、「2部B(実質3部)というカテゴリーであってもカスティージャで経験を積ませるべき」と、久保のレンタル移籍に消極的だと見られている青年指揮官。この日のパフォーマンスを見て、その思いをさらに強くしたかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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