「許せない」「チームに不要だった」インテル移籍を叶えたルカクに、G・ネビルらユナイテッドOBから不平不満が殺到!

2019年08月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「本当に良い選手だと思うが…」

インテルへの移籍を生き生きとした表情で報告していたルカク。スールシャール政権でのプレーは本人も満足していなかったのかもしれない。 (C) Getty Images

 現地時間8月8日、マンチェスター・ユナイテッドはプレミアリーグの移籍市場最終日に、ベルギー代表FWロメル・ルカクをインテルに放出することを発表。ルカクは以前から退団を望んでおり、最終的にはトレーニングに参加しないという強硬手段に出ている。

 お騒がせストライカーの旅立ちに、冷たい目を向けるユナイテッド関係者も少なくない。

 その筆頭が、辛口なコメントで知られるOBのガリー・ネビルだ。英紙『Telegraph』によると、G・ネビルは「本当に良い選手だと思う。インテルでもうまくやり、得点を量産するだろうね」とコメント。しかし、ルカクの能力を称賛したうえで、「私は選手の体重過多を許せない。言い訳無用だ」と断じた。

「オレ(グンナー・スールシャール監督の愛称)がやろうとしているように、ユナイテッドが新たなトーンと文化を築こうとしているのなら、プロ意識の欠如は踏みつぶさなければ。いずれにしても、彼はここにいたくなかったんだ。オーバーウェイトだったのは本人も認めた」

 そして、弟のフィル・ネビルもまた、ルカクを懐疑的に見ていたようだ。P・ネビルは「彼はチームにちゃんとフィットしているのかという思いがずっとあった」と話している。

「彼のスタイルはユナイテッドのサッカーに合っているのか?とも疑っていたよ。(本当の意味で)彼がユナイテッドのCFだと感じたことはなかった」

 さらに、同じくユナイテッドのレジェンド、ポール・スコールズも「スールシャールの方針には合っていなかったと思う」とコメント、ユナイテッドがルカクを手放したのは正解だったとの見解を示した。

「スールシャール監督が望むのは、もっとエネルギーやスピードのある選手だ。ハードワークする選手だよ」

 数々のOBから「不要だった」とのらく印を押されたルカク。自らが「インテルにしか行きたくなかった」と熱望した新天地イタリアで、古巣のレジェンドたちを見返せるだろうか。

 その裏で、ユナイテッドはルカクの代役を獲得しなかった。ルカクを失ったチームは、彼の不在を感じさせないシーズンにできるのか。プレミアリーグは8月9日に開幕し、マンチェスター・Uは初戦でフランク・ランパードが新たな指揮官となったチェルシーとホームで対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】2019年夏の移籍市場で新天地を求めたビッグネームたち Part3

次ページ【PHOTO】青いユニホームに身を包み、新たな背番号を背負ったルカクの姿はこちら!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事