マンCの名手デ・ブルイネは横浜の“フットボール”をどう見た? 「ここまで厳しいチームとは…」

2019年07月28日 羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

1ゴール・1アシストの大活躍をした名手の目に横浜はどう映ったのか?

果敢なドリブル突破で相手守備陣を切り裂いたデ・ブルイネが、横浜への評価を口にした。 写真:田中研二

 横浜に集結した6万人を超える観衆の目をくぎ付けにしたマンチェスター・シティのケビン・デ・ブルイネ。彼が見せたポテンシャルはまさしく圧倒的だった。

 立ち上がりの18分にベルナルド・シウバのパスを敵エリア内で受けから素早くカットインをしてから左足で強烈な一撃を放って先制ゴールをねじ込むと、チームが同点とされた40分にはカウンターの起点となって敵陣に走り込むラヒーム・スターリングに絶妙なラストパスを供給。見事に勝ち越し弾を呼び込んだ。

 キックオフ直後から勇猛果敢にフォアチェクを仕掛け、かなり強度のあるインテンシティーを見せた横浜は、アンジェ・ポステコグルー監督が標榜する"アグレッシブ・フットボール"を展開したが、2ゴールに絡まれたデ・ブルイネには手も足も出ないといった様子だった。

 そんなシチズンズ(シティの愛称)の背番号17は、がむしゃらに食らいついてきたトリコロール軍団をどう見たのか? 試合後、高温多湿の環境で戦った影響もあってか、やや疲れた表情を浮かべていたデ・ブルイネは、「思ったよりもタフだった」と振り返った。

「横浜はとても良いチームだったと思う。ここまで厳しく来るチームはなかなかいない。戦術的には似たタイプだとも思ったね。とにかく両チームにとって良い試合になったはずだよ」

 そして、28歳のベルギー代表MFは、こうも分析した。

「彼らはとても上手くプレーしていたと思う。昨日の段階で監督から戦術的にとても似ていると聞いていたけど、ほんとにその通りにプレーしていたと思う。シーズン途中とは聞いているけど、攻撃的で、フィジカル的でもあった」

 多少のリップサービスはあるだろう。しかしながら横浜が見せた粘り強さは、その言葉にもあるように世界的な名手を驚かせたことは間違いない。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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