【横浜】日本代表がクラブではベンチスタート。そんな現状を三好康児はどう受け止めるか

2019年07月27日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「マイボールにしたら、全部ゴールに向かっていく」

開幕当初はスタメンも、現在はベンチスタート。だが「チャンスをモノにすれば、ポジションは取り戻せる」と力強く語る。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 三好康児へのインタビュー取材は、これで今年2回目だ。
 
 1回目は、シーズン開幕から1か月ほど過ぎた4月上旬。移籍1年目ながらバリバリのレギュラーでフル稼働していた頃だ。
 
 それから数か月が経ち、三好のチーム内での位置付けは変わった。先のコパ・アメリカのチリとの初戦で待望のA代表デビューを飾り、続くウルグアイ戦では圧巻の2ゴールを挙げるなど、国際舞台で目覚ましい活躍を見せた技巧派レフティだが、横浜では5月中旬の12節の神戸戦以降、ベンチスタートが続いている。
 
 こうした現状を、どう受け止めているのか?――本人とっては不愉快な質問であるのは間違いないが、三好は毅然とした態度で応えてくれた。
 
「スタメンで出られないのは、今回が初めてではありません。試合に出るために何をすべきかは当然として、ピッチに立った時に何ができるかが大事。スタートから出ようが、途中から出ようが、それは変わりません。スタートから出ても、何もできなかったら意味がない」
 
 スタメンから外されても、三好は「どうこうっていうのはない」と言ってのける。それは揺るぎない自信があるからだろう。「チャンスは常に来ているし、それをモノにさえすれば、自然とポジションも取り返せる」と言葉に力をこめる。
 
 事実、途中出場でピッチに立てば、限られた時間の中、背番号41は必ず見せ場を作ってみせる。攻撃面で"違い"を作れるキーマンであり、かかる期待の大きさは変わらないが、「そういう期待はプレッシャーにはならない。F・マリノスに限らず、どんな試合でも結果を残さなければいけない、というプレッシャーはありますけど、それは良い意味でのプレッシャー」になっているという。
 
 優勝争いに絡む横浜で熾烈なポジション争いに挑むなか、チームの勝利のために、三好は今後、どんなプレーを見せてくれるのか。
 
「ゴールを取りに行くプレーですね。攻撃的な部分を常に出していきたい。マイボールにしたら、全部ゴールに向かっていく。それぐらいの気持ちで、試合に臨みたいです」
 
取材・文●広島由寛・本田健介・多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
 
※本記事は、サッカーダイジェスト8月8日号(7月25日発売)掲載の記事から一部抜粋・加筆修正したもの。

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