マンUやパリSGへの移籍は? 来日中のラキティッチが去就について注目コメント!

2019年07月23日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「他のチームから興味を持たれるのは光栄」

前日会見に臨んだラキティッチ。淡々とした口調で質問に答えた。写真:金子拓弥

 クロアチア代表MFイバン・ラキティッチは、セビージャから加入した2014-15シーズンにあのシャビからポジションを奪って以来、バルセロナに不可欠なインサイドハーフとして、地味ながらチームを支えてきた。

 それでも、その地位は安泰ではない。今夏も、獲得に動いているとされるマンチェスター・ユナイテッドへの移籍や、バルサ復帰を目論むネイマール(パリSG)の移籍金を補うトレード要員としての放出が取り沙汰されている。

 それは31歳という年齢のせいもあるだろう。昨シーズンは22歳のアルトゥールと21歳のカルレス・アレニャが台頭し、この夏には強力なライバルとなる22歳のオランダ代表MFフレンキー・デヨングも加入した。世代交代の波は確実に押し寄せている。

 7月23日に埼玉スタジアムで開催される『楽天カップ』のチェルシー戦の前日会見で、新加入のアントワーヌ・グリエーズマンとともに取材に対応したラキティッチは、スペイン・メディアから去就についての質問を受けると、淡々とした口調でこう答えた。

「今シーズンもここでプレーしたい。契約がまだ残っている。バルサは強豪クラブで、(ポジション争いは)毎年大変だ。去年より厳しいということはない」

 そして「ピッチに立ったら、ハードワークをしてチームに貢献するだけ。それは皆さんがよくわかっているでしょう」と自負をのぞかせた。
 
 レギュラーとしてプレーしながら、毎年のように移籍の話題が報じられることについては、「もちろん違和感はある」としつつも、「サッカーの世界とはそういうもの。他のチームから興味を持たれるのは、光栄なことだと思っている」とコメントした。

「アントワーヌやデヨング、ネトが新たに加わり、チームはさらに強力になった。最高のシーズンにしたい」と抱負を語ったラキティッチ。そのスタートとなるチェルシー戦は、大黒柱のリオネル・メッシも、ゴールゲッターのルイス・スアレスもいない。

 普段は目立たないこの4番が、脚光を浴びる。そんな試合になるかもしれない。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
 

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