電撃加入のグリエーズマンは“バルサ・スタイル”にどう馴染む? 「アトレティコとは攻撃の仕方が違うけど…」

2019年07月23日 羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

来日会見で意気込みを語る

都内で練習に臨んだグリエーズマン。その表情からも分かる通り、かなりリラックスしているようだった。 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 注目のフランス代表FWは、バルセロナでも輝きを放てるのか。22日に行なわれた、チェルシーとの「楽天カップ」に向けた前日会見で自信を垣間見せた。

 今月12日、バルセロナが契約解除金1億2000万ユーロ(約150億円)を支払うかたちで、アトレティコ・マドリーから引き抜いたのがアントワーヌ・グリエーズマンだ。

 現在28歳とまさに脂の乗った一流アタッカーの加入で注目を集めているのが、バルサで本領を発揮できるのかという点だ。

 2014年夏から5年間プレーしたアトレティコでは、ディエゴ・シメオネ監督の堅守速攻スタイルのなかで、前線で孤立する試合も少なくなく、個での打開を要求された。さらに、チームのために守備にも奔走し、まさに獅子奮迅の活躍を見せてきたのだ。

 しかし、バルサは主導権を握ってポゼッションを高めることでリズムを生み出すチームだ。重要なのはパスワークやコンビネーションで、グリエーズマンはまずこのスタイルに馴染む必要がある。

 また、自身が絶対的エースあったアトレティコとは異なり、バルサにはリオネル・メッシやルイス・スアレスがいる。とりわけ、メッシのためにプレーできるかどうかは大きなポイントだ。足を踏み合うようだと、当然外されるのはグリエーズマンということになる。

 では、当のグリエーズマンは、両クラブのスタイルの違いをどのように感じているのか。会見で次のように語っている。

「アトレティコとは異なる攻撃の仕方でやっているのは分かっている。アトレティコではよりスピーディーな攻撃が求められたけど、バルサではボールを忍耐強く持つ必要がある。でも、それは僕が好きなスタイルだし、攻撃でも、守備でも何も問題はない。貢献ができると思う」

 特殊と言われる"バルサ・スタイル"への適応にも自信を見せたグリエーズマン。どのポジションでのプレーするかも今後の注目となる。この日本ツアーに、トリデンテを組む可能性が高いスアレスとメッシは帯同していないが、チェルシー戦(23日)とヴィッセル神戸戦(23日)では、起用法の一端が見られそうだ。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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