久保建英と名コンビを結成か!? 「ネイマール2世」の呼び声高い逸材ロドリゴに迫る

2019年07月23日 沢田啓明

ネイマールのプレーを研究し、徹底的に模倣。

今夏にR・マドリーに入団したロドリゴ。久保のライバルになるのか、それとも名コンビを結成するのか。注目が集まる。(c)Getty Images

 久保建英と同じタイミングでレアル・マドリーに入団したブラジル産の超逸材がいる。2001年生まれのアタッカー、ロドリゴだ。トップチーム登録になるか、久保と同様Bチームのカスティージャでプレーすることになるかは、今夏のプレシーズンの活躍次第だろう。
 
 入団会見では「カスティージャでプレーする用意がある」と謙虚な姿勢を示していたロドリゴがBチームを主戦場にするならば、久保にとっては定位置を争う強力なライバルになりうる存在であると同時に、強力なパートナーになる可能性も秘める。同じにピッチに立ったとき、ふたりはどんな化学反応を見せるのか、新シーズンの注目のひとつだろう。
 
 では、ロドリゴとは、どんなタレントなのか。
 ロドリゴの父エリッキは、国内中堅クラブで右SBとして活躍したプロ選手だった。ロドは歩けるようになると、その父からフットボールの手ほどきを受けて育つ。父親が出場する公式戦は、よく手を繋いでピッチに入ったものだった。
 
 サンパウロ郊外の出身で、6歳になると地元のアマチュアクラブの下部組織に加わり、8歳でサンパウロFCのフットサルチームに入団。その2年後だった。10歳のときに宿敵サントスの関係者の目に留まり、勧誘を受ける。当時はネイマールがまさにブレイクしていた時期で、「サントスに入ればネイマールに会えるかもしれない」、「彼のようになりたい」と思い至ったロドリゴは、その誘いを受け入れた。以来、フットサルと並行してサントスのU-11の練習にも参加した。
 
 とにかく、ネイマールのプレーを試合会場で、映像で繰り返し研究し、徹底的に模倣した。結果、トラップもドリブルも、パスもシュートも本人そっくり。プレーだけでなくヘアスタイルまで真似て、ネイマールが髪型を変えればすぐそれに追従した。
 

次ページブラジル代表のチッチ監督も高く評価。

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