【スペシャル対談】「夢はW杯優勝!」前橋育英高が誇るユース世代屈指のタレント 鈴木徳真×渡邊凌磨

2014年11月11日 安藤隆人

「正直、1年の頃は徳真と『天と地』くらいの差があった」(渡邊)

11月8日の群馬予選決勝で前橋商に勝ち、2年ぶりの選手権出場を決めた前橋育英。攻守の両輪となるのが鈴木(左)と渡邊だ。(C) SOCCER DIGEST

 2年ぶり18回目の選手権出場を決めた「上州のタイガー軍団」――前橋育英高。その主軸を担うのが、ともにU-16、17日本代表で、アジアと世界を舞台に戦ってきた鈴木徳真と渡邊凌磨だ。いよいよ迎える最後の選手権。地区予選を前に行なったインタビューで、お互いやチームに対する想いから将来への展望などについて訊いてみた。
※『高校サッカーダイジェスト』11月1日号増刊より
 
――ふたりは、いつ頃からの知り合いなのでしょう?
 
渡邊 高校に入ってからです。でも、その存在は知っていました。
 
鈴木 僕もうっすら記憶にあります(笑)。中学の時に何度か対戦していたので。
 
渡邊 古河FCとは何度かやっていましたし、最初に対戦した時にウチの監督から「あの7番は関東トレセンだよ」と教えてもらいました。
 
――お互い高校に入ってからはどうでしたか?
 
渡邊 入ってからすぐに仲良くなって、ずっと一緒にいる印象です。
 
鈴木 高校に入る前のセレクションで、県外出身の選手が僕と凌磨しかいなくて、それがきっかけでしゃべりたいなと思いました。
 
――その時はしゃべらなかった?
 
鈴木 そうなんです。でも、凌磨のプレーを見た時、違うリズムでプレーをする選手だったので、気になってしゃべってみたいなと思ったんです。それで前橋育英に入って、僕がAチームで凌磨が違うチームだったのですが、積極的に話しかけて、気が付いたらすごく仲良くなっていました(笑)。
 
――かなり鈴木選手が上から目線のような気が(笑)。
 
渡邊 それは当たり前ですよ。正直、1年の頃は「天と地」くらいの差がありました。でも、徳真には絶対負けたくなかったし、食らいついていかないと自分もいい選手にはなれないと思って必死に徳真を追いかけていました。今、こうして同じレベルでやれているのは、すごく嬉しいですね。
 
――一昨年のU-16アジア選手権の前のラオス遠征で、渡邊選手はU-16日本代表に選ばれました。ついにふたりが代表でもチームメイトになったわけですね。
 
鈴木 前橋育英でも代表でもライバル関係になれて、より仲が良くなったと思います。
 
渡邊 負けたくない相手であることに変わりはない。ただ、私生活では一生の友達だと思うし、一緒に日本代表に入って活躍できることが一番嬉しいと思っています。

次ページ「選手権はプレッシャーを味わえるチャンスだと思っている」(鈴木)

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事