【プリンス関東】“らしさ”出せず、東京Vユースが川崎U-18に逆転負け。U-18代表MF石浦は「思い通りに崩せなかった」と悔しさを滲ませる

2019年07月15日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

7月21日からは日本クラブユース選手権が開催

先日、U-18日本代表キャンプにも招集された東京Vユースの石浦大雅。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 高円宮杯U-18プリンスリーグ関東、第10節の川崎U-18対東京Vユースの一戦が、川崎麻生グラウンドで行なわれ、プレミアリーグ復帰を目指す東京Vユースは2-3で敗戦を喫した。
 
 序盤は東京Vユースが素早くボールを回しながら得点機会を窺うも、なかなかゴール前まで持ち込めない。先手を取ったのは川崎U-18。縦パスから右サイドを抜け出した有田恵人がスピードに乗り、そのままGKとの1対1を冷静に沈めて先制点を決める。

 しかし東京Vユースはその直後、先日のU-18日本代表キャンプにも招集された石浦大雅がFKを沈めて同点。悪い流れを断ち切ると、さらに1点を追加して勝ち越しに成功した。
 
 だが後半に入ると形勢が逆転。ギアを上げた川崎U-18が相手の隙を突く形で2得点を挙げ再び3-2とリード。このままでは負けられない東京Vユースは、終盤に敵陣深くで細かくつなぎ、石浦のラストパスから多くのチャンスを作るも、最後まで得点には結びつかなかった。
 
 FKで同点ゴールを決めた石浦は敗因について、「ヴェルディユースのやるべきサッカーができなかった。チームが合ってないし、思い通りに崩せなかった」と東京Vユースの持ち味であるパスワークを普段通りに発揮できなかったことに悔しさを滲ませた。
 
 次節の試合は1か月以上先となるが、その間の7月21日からは日本クラブユースサッカー(U-18)選手権大会が開催される。石浦はもうすでに次を見据えていた。
 
「クラブユース選手権もあるので、もっとクラブユースのところから一日一日を大事にして(チームの一体感を)作っていって、相手を圧倒して勝ち切れるように日々の練習からみんなが意識を高く持って取り組むしかないと思います」
 
 現在、勝点12で5位につける東京Vユースは、プレミアリーグへの参入戦出場資格を得られる上位3チームに入るため、これからも負けられない戦いが続く。
 
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
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