「VARはどこに?」「ダイブより酷い」アルジェリア代表DFが相手選手の腕を顔に押し当て“パンチ”を偽装!

2019年07月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

アフリカ・ネイションズカップ準々決勝の大一番で…

この29分の衝突で、仲良く警告を受けたザハ(手前)とベンセバイニ(奥)。その14分後、後者が珍事件を引き起こした。(C)REUTERS/AFLO

 6月21日からエジプトで開催されているアフリカ王者決定戦『ネイションズ・カップ』。24か国が覇権を争う大会は現地7月11日に準々決勝の2試合が行なわれ、ベスト4が出揃った。
 
 そのうちの1試合、コートジボワール対アルジェリアの一戦で珍事件が起きた。
 
 アルジェリアの1点リードで迎えた43分だ。コートジボワールの選手がスローインを繰り出した先には、DFを背負ったエースFWのウィルフリード・ザハがいた。するとボールを受ける前に、ザハの後方にいたアルジェリア代表DFラミー・ベンセバイニが突然顔面を押さえて転倒。競り合いのなかで、ザハの肘かどこかがヒットしたものと思われた。
 
 しっかり視認していなかったのか、主審はファウルを取らず。ベンセバイニをなだめ、ザハに口頭注意を与えたが、クリスタル・パレスFWはまるで納得がいかない様子。それもそうだろう。リプレーでよく見てみると、ベンセバイニは目の前にあったザハの腕を掴み、その手首のあたりを自身の顔に押し当てていたのだ。ザハも思わず苦笑を浮かべた場面である。
 
 キックオフ直後からバチバチのマッチアップを繰り広げていた両者。29分にはエキサイトして衝突し、ふたり揃ってイエローカードを頂戴した。英紙『The Sun』は「ベンセバイニによるあまりにも酷い策略だ」とし、「警告を受けていたザハを退場処分に追い込もうとした」と断じている。さらに同紙はファンの声をツイッターから拾い、「ダイブより酷い!」「VARはどこにいった?」「一発レッドでもおかしくない振る舞いだろ!」など、怒りの書き込みを紹介した。

 
 コートジボワールはその後1-1に追いついたものの、延長+PK戦の末に敗れた。アーセナル移籍が目前と取り沙汰されるザハは、いよいよ決断のときが迫っている。
 
 一方勝利したアルジェリアは準決勝に駒を進め、現地14日にナイジェリアと対戦。もうひとつの準決勝はセネガルとチュニジアの顔合わせで、決勝は現地19日に開催される予定だ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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