「彼こそバロンドールにふさわしい」元ブラジル代表MFリバウドが栄冠を掴み損ねたメッシをプッシュ! そのワケは?

2019年07月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「失敗ばかりがフォーカスされているけど…」

バルサで10番を背負ったこともあるリバウド(右)は、古巣のエースであるメッシ(左)にエールを送った。 (C) Getty Images

 先にブラジルで行なわれたコパ・アメリカの3位決定戦終了後、アルゼンチン代表FWのリオネル・メッシは、審判のレフェリングを「汚職とレフェリーがフットボールに参加することを許さなかった」と厳しく糾弾した。

 しかし、準決勝で宿敵ブラジルとのクラシコを落とした責任を追及されていたアルゼンチン代表の10番の言葉は、「負け惜しみにすぎない」と汲み取られ、いま、世間からバッシングを受けている。

 メッシへの風当たりが強まるなかで、スペイン紙『Marca』で賛辞を贈ったのが、元セレソン戦士のリバウドだ。

 現役時代にメッシと同じバルセロナに所属し、創造性豊かな技巧とテクニカルなシュートスキルを武器にカンプ・ノウを沸かせた天才レフティーは、「何があろうと彼が素晴らしいことに変わりはない」と断言。さらに2015年以来、獲得できずにいるバロンドールの受賞にも太鼓判を押した。

「今年のバロンドールは彼が手にすべきだと思っているよ。私が思うに彼がやってのけた全てのことが受賞に値する」
 しかし、メッシはクラブシーンで好印象を残せていないのも事実だ。2018-19シーズンはラ・リーガこそ制したものの、チャンピオンズ・リーグではリバプールと対戦した準決勝で3点差を逆転される屈辱的な敗戦を喫していた。

 さらに先のコパ・アメリカでも決勝を目前に敗れ去ったことで、現時点でメッシをバロンドールに推す声は下火となっているが、リバウドは、「あれは個人の賞だ」と強調した。

「確かにメッシはチャンピオンズ・リーグの王者ではないかもしれない。だが、バロンドールはあくまで個人を称える賞だからね。失敗ばかりがフォーカスされているけど、彼はとても重要なゴールを多く決めているよ。だから、私はメッシが受賞に値すると思うんだ」

 偉大なる先達から背中を押されたメッシの5年ぶりのバロンドール受賞は叶うのか。来る新シーズンでの活躍も含め、そのパフォーマンスに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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