「バルサで審判の恩恵を受けてきたくせに!」「友人だけど間違っている」ブラジルのV戦士たちが“汚職発言”のメッシに怒りの反論!

2019年07月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自分の責任を棚に上げて…」

ブラジルの堅守を支えたマルキーニョス。メッシには「敗北を受け入れるべき」とコメントした。(C)Getty Images

 リオネル・メッシの発言が、波紋を広げている。

 開催国ブラジルの12年ぶりの戴冠で幕を閉じたコパ・アメリカで、主将のメッシ率いるアルゼンチンは、準決勝でそのセレソンに0-2で敗北。チリに勝利したとはいえ、3位決定戦ではその背番号10がキャリア二度目のレッドカードを受けるなど、失意のうちに大会を終えた。

 試合後、表彰式をボイコットしたメッシは、次のようにコメントした。

「ブラジル戦も、今日の試合(チリ戦)も僕らは最高の出来だったと思う。でも、レフェリーによる"汚職"が台無しにしたんだ。残念なことに審判たちはブラジルのために動いているし、この大会はブラジルがチャンピオンになることが決まっている」

 この発言を受けて、「南米サッカー連盟(CONMEBOL)が、メッシ2年間の代表活動禁止処分を下す」、「アルゼンチン・サッカー協会(AFA)が来年のコパ・アメリカのボイコットを検討」といった情報が飛び交うなど、事態は当分収まりそうにない。
 
 そんななか、「有利な笛が吹かれている」と非難されたセレソンの面々も黙ってはいなかった。ペルーを破って9度目の南米制覇を果たした後、複数の選手がメッシのコメントに反論した。スペイン紙『Marca』など複数のメディアが報じている。

 CBのマルキーニョスは、「彼のような一流の選手がそんなことを言うのは、気に入らない」としたうえで、「バルセロナも、アルゼンチン代表もこれまで何度もジャッジの恩恵を受けてきた。その時、彼はレフェリーの腐敗について何も言わなかったじゃないか。敗北を受け入れるべきだ」

 そのマルキーニョスと代表でもパリ・サンジェルマンでもコンビを組むチアゴ・シウバは、「誰もが試合に敗れた時、自分の責任を棚に上げて、人のせいにするものだ」と前置きしたうえで、こう言及した。

「バルセロナがパリ・サンジェルマンを大逆転した試合(4点差を逆転した2016-17シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦・第2レグ)では、"ばかげた審判"の助けがあった。でも僕たちは、『UEFAがバルサの優勝を望んでいる』とは決して言わなかった」
 

次ページ「友人だけど…」と苦言を呈したのは?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事