【移籍市場超速報】ユーベはグループリーグ突破、ライバルは戦力探しに必死のCL

2014年11月06日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ユーベ、新たな原石の獲得間近。まずはプロビンチアでの修行か。

セリエAを代表する攻撃的SBリヒトシュタイナーと対等に渡り合ったフランス人、マスアク(左)。今後のステップアップが期待される。 (C) Getty Images

【ユベントス】ボカの96年生まれポチェッティーノ獲得へ
 
 かねてからユベントスが目をつけてきたボカ・ジュニオルスU-20のMFトマス・ポチェティーノの獲得話が大詰めを迎えている。
 
ファビオ・パラティチSDは今週、ポチェティーノの代理人と改めて会談を持って移籍の詳細を詰めた模様。
 
来年1月の移籍市場で獲得し、いったんサッスオーロにレンタルして成長を見極めたうえで、来夏あるいはそれ以降にチームに加えるというのが、ユベントスのプランのようだ。
 
【オリンピアコス】CLユベントス戦にトリノ、インテルのスカウト
 
 4日にチャンピオンズ・リーグ(CL)のユベントス対オリンピアコスが行われたユベントス・スタジアムの観客席には、トリノ、インテルのスカウトの姿が見られた。
 
トリノのお目当ては、オリンピアコスのFWコンスタンティノス・ミトログル。一方、インテルは、今シーズン、ヴァレンシエンヌからわずか50万ユーロで獲得された20歳の左SBアルトゥール・マスアクに注目している。
 
後者はシュテファン・リヒトシュタイナーとのマッチアップで引けを取らず、攻撃参加にも積極的で、この試合で最も光っていたプレーヤーだった。なおこのマスアクには、マルセイユのマルセロ・ビエルサ監督も興味を示しているようだ。
 
【イタリアU-21代表】逸材揃いの"アズリーニ"、デンマーク戦メンバーを発表
 
 先月のプレーオフでスロバキアを下し、来年行なわれるU-21欧州選手権本大会への出場を決めたU-21イタリア代表。今月17日にデンマークと親善試合を行なうが、その招集メンバーをルイジ・ディ・ビアージョ監督が発表した。
 
GK
フランチェスコ・バルディ(キエーボ)
アレッシオ・クラーニョ(カリアリ)
ニコラ・レアーリ(チェゼーナ)
DF
ルカ・アンテイ(サッスオーロ)
マッテオ・ビアンケッティ(エンポリ)
クリスティアーノ・ビラーギ(キエーボ)
エドアルド・ゴルダニーガ(ペルージャ)
ニコラ・ムッルー(カリアリ)
アレッシオ・ロマニョーリ(サンプドリア)
ダニエレ・ルガーニ(エンポリ)
アテーファノ・サベッリ(バーリ)
ダビデ・ザッパコスタ(アタランタ)
MF
ダニエレ・バゼッリ(アタランタ)
クリスティアン・バットッキオ(ヴィルトゥス・エンテッラ)
マルコ・ベナッシ(トリノ)
ロレンツォ・クリセティグ(カリアリ)
ヤコポ・デージ(クロトーネ)
サルバトーレ・モリーナ(アタランタ)
ステーファノ・ストゥラーロ(ジェノア)
フェデリコ・ヴィヴィアーニ(ラティーナ)
FW
アンドレア・ベロッティ(パレルモ)
ドメニコ・ベラルディ(サッスオーロ)
フェデリコ・ボナッツォーリ(インテル)
サムエレ・ロンゴ(カリアリ)
マルチェッロ・トロッタ(バーンズリー)

【翻訳】

片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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