「主審がイングランドをひいき」「カメルーンの行為は恥ずかしい」物議を醸した試合後、両指揮官が中傷合戦!【女子W杯】

2019年06月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「女子サッカーのイメージを傷つけた」

タックルを受けたホートンに駆け寄るネビル監督。その奥がカメルーンのジュムファ監督だ。(C)Getty Images

 6月23日の女子ワールドカップ、ラウンド・オブ・16では、イングランドがカメルーンに3-0と勝利し、ベスト8に駒を進めた。

 フィル・ネビル監督率いるイングランドが8強進出を決めた一戦は、様々なシーンで議論を呼んだ。英公共放送『BBC』などによると、ネビル監督は試合後、カメルーンの姿勢を厳しく非難している。

 ビデオアシスタントレフェリー(VAR)の介入の有無が話題となった一戦について、英衛星放送『Sky Sports』は、以下のシーンが物議を醸したと伝えた。

1、ニキータ・パリス(イングランド)に対するひじ打ちにVARが介入しなかった。
2、トニー・ダガン(イングランド)に対するつば吐き疑惑にVARが介入しなかった。
3、オフサイドで取り消されたエレン・ホワイト(イングランド)の得点がVAR介入でオンサイドと判定。
4、アジャハ・エンシュート(カメルーン)の得点がVAR介入でオフサイドと判定されて取り消しに。
5、フラン・カービー(イングランド)に対するファウルがVARでPKにならず。
6、ステフ・ホートンに対するファウルでカメルーンにレッドカードが出ず。

 また、ホートンの先制点につながった間接FKの判定に不満を見せていたカメルーンは、ホワイトの得点が認められると、センターサークルで円陣を組んで話し合い、試合再開を拒むような行動を取っている。
 
 大きな議論を呼ぶことになった試合の終了後、ネビル監督は「カメルーンの行為はまったくもって恥ずかしい」と、怒りを露にした。

「指導を始めた時、私はアーセン・ヴェンゲルから『チームは監督の鏡』と教えられた。あれが私のチームなら、あのような振る舞いの選手は二度と代表に呼ばない」

 ネビル監督は「試合が続くのか分からなくなる場面が度々あった。まるでサッカーではないかのように感じた。ワールドカップのラウンド・オブ16という舞台で見せる振る舞いではなかった」と続けている。

「ウチの選手たちは見事に集中を保ったが、この映像は世界に広がる。世界中でプレーする子供たちが、あんな振る舞いを目にしたんだ。正しいことではない。私の娘もサッカー選手になりたがっているが、こんなのを見たら『ネットボールにしよう』と思うはずだ」

 結果的に判定がカメルーンにとって不利に働く場面もあったが、同情を覚えるか問われると、ネビル監督は「まったくない。ルールはルールだ」と一蹴した。

「カメルーンの振る舞いは誤りだ。プレーを拒む姿が世界中に映されたのだから、女子サッカーのイメージにとっても最悪だった。ウチの選手たちが規律と信念を保ち、サッカーをしたことを誇りに思う」
 

次ページカメルーン指揮官は主審を痛烈に批判

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事