日本の“気品”が欧州にも浸透? U-21欧州選手権でスペインがロッカールームを清掃し、宿敵イタリアに感謝!

2019年06月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「品格のレッスン」と絶賛された振る舞い

互いにしのぎを削り合った試合後、スペインはロッカールームに感謝のメッセージを残していった。 (C) Getty Images

 イタリアとスペインが激しいライバル関係にあることは周知の事実である。だが、現在イタリアで開催中のU-21欧州選手権では、両国が敬意を払いあう一幕が見受けられた。

 両国は6月16日の開幕日に対戦。スペインが先制したものの、フェデリコ・キエーザの2ゴールなどで、3-1でイタリアが逆転勝利を収めた。

 衛星放送『Sky Sport』などの複数のイタリア・メディアによると、試合前の国歌斉唱の際に地元ボローニャのサポーターが、スペインへの敬意から拍手し、相手サポーターと「素晴らしい雰囲気」をつくり出したという。

 スペインも、そんなイタリアの姿勢に感謝の意を表した。試合には敗れたが、ロッカールームを清掃し、「Grazie Bologna(ありがとう、ボローニャ)」とイタリア語で書かれた紙を残していったのだ。
 
 イタリアのメディアは、スペインの行動に「品格のレッスン」、「見事なフェアプレー」と賛辞を寄せている。UEFA公式ツイッターのイタリア語版も、画像つきで称賛した。

 試合後のロッカールーム清掃といえば、ロシア・ワールドカップなどで日本代表がたびたび世界から称賛を浴びた行動だ。もしかすると品格を重んじる日本人のマナーが、欧州にも浸透しているということかもしれない。

 なお、スペインは19日のベルギー戦に勝利し、イタリアはポーランドに0-1と敗れ、ともに1勝1敗の勝点3で並んだ。グループAは2連勝の首位ポーランドを、イタリアとスペインが追うかたちとなっている。

 グループAの勝者は準決勝に駒を進めると同時に、来年の東京五輪への出場権を獲得できる。大事な権利が懸かる22日の最終節、スペインはポーランドと、イタリアはベルギーと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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