【鹿島】「J1で一番、良いSBにならないと」代表落選に危機感を抱く安西幸輝の決心

2019年06月15日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「もう一回、あそこに戻りたいんで」

代表落選に落ち込んだ安西(22番)だが、「良い機会だったと思う」とポジティブに受け止め、さらなる成長を誓った。写真:滝川敏之

[J1第15節]鹿島 2-0 C大阪/6月14日/カシマ
 
 機を見たオーバーラップで攻撃に厚みをもたらす。タフに走り回り、アグレッシブな守備でピンチを未然に潰す。再開されたJ1でも鹿島の22番は相変わらずのプレーを見せ、C大阪を相手にリーグ戦では3試合ぶりの勝利に貢献した。
 
 結果を出している自負はあった。だからこそ、呼ばれると思っていた。しかし、「残念な結果になってしまった」。トリニダード・トバゴ、エルサルバドルと対戦した6月のキリンチャレンジカップでも、ブラジルで開催されるコパ・アメリカでも、日本代表のメンバーリストに安西幸輝の名前はなかった。
 
 3月シリーズで初選出され、コロンビア戦で途中出場から代表デビューを飾り、続くボリビア戦では先発に名を連ねた。その後も鹿島では高いパフォーマンスをキープし、9節の横浜戦と10節の清水戦では2戦連続でゴールも決めている。それでも、代表に選ばれなかった理由について、「どこかに隙があるし、もっと数字を出さないといけないのかなとも思う」と安西は自らの考えを語る。
 
 少なからずショックを受けているのだろう。「モチベーションを保つのがすごく難しい」と正直な想いを吐露する。もっとも、気持ちはまったく折れていない。「もう一回、あそこに戻りたいんで。強くならないといけない」と言葉に力をこめる。「やっぱり、J1で一番、良いSBにならないといけない」と自らを奮い立たせて前を向く。
 
「良い機会だったと思う」と、落選をポジティブに捉えてもいる。今の自分に何が足りないのか、何をしなければならないのかを、改めて自分と向き合い、とことん突き詰める。この悔しさを糧に、さらに一回り逞しくなって、必ずや森保ジャパンに復帰するはずだ。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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