デル・ピエロにCL決勝のキーマンを直撃!「サラーでもケインでもなく…」

2019年05月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

サラーは欧州サッカー界の「真珠」

95-96シーズンにユーベでビックイヤーを掲げているデル・ピエロ。今回のCL決勝のキープレーヤーに挙げたのは?(C)Getty Images

 6月1日(現地時間)に開催される、チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝のキックオフがいよいよ近づいてきた。

 リバプール対トッテナム。11年ぶりのプレミアリーグ勢対決となったこの一戦を、CLのTV解説を務めているユベントスのレジェンド、アレッサンドロ・デル・ピエロはどう見ているのか? そのパフォーマンスが勝敗を左右する「キーマン」について直撃した。

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 やはり、もっとも注目を集めるのはモハメド・サラーとハリー・ケインの両エースだろう。ふたりともヨーロッパの10本の指に入る選手だ。

 リバプールのサラーは、ここ数年の欧州サッカー界の「真珠」だと思っている。昨シーズンはCL決勝で負傷交代を余儀なくされただけに、この試合への思い入れはひとしおだろう。なにしろ、あの忌々しい怪我がなく、ファイナルで活躍していれば、バロンドールを手にしていてもおかしくなかった。

 あの故障は、その後のロシア・ワールドカップにまで影響してしまい、さぞ無念だったことだろう。その分、今回は何かスペシャルなプレーを見せてくれることに期待している。彼から目を離さないほうがいいだろう。
 
  トッテナムのケインも今シーズンは怪我に泣かされた。重要な一戦にほとんど彼の姿はなかった。その穴をカバーしようと、チームメイトたちは最高の力を出して、何とかここまで辿り着いた。エースがいれば、もう少し余裕を持った戦い方ができていたかもしれない。

  決勝には間に合う見込みだ。ケインなしでも、スパーズは素晴らしい戦いを見せてきた。しかし、リバプールの安定した守備を打ち破るには、このストライカーの存在は欠かせない。

  もっとも、僕は勝敗を左右する「キーマン」は、ロベルト・フィルミーノ(リバプール)とクリスティアン・エリクセン(トッテナム)ではないかと見ている。このチャンスメーカーが本領を発揮できたほうのチームが、ビッグイヤーを手に入れるのではないだろうか。
 

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