【FC東京】「ディエゴが点を取ったら蹴らしてね」。久保とD・オリヴェイラが交わした約束

2019年05月12日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

松本戦の前日に冗談っぽく…

試合中も良好な関係を築いている久保とD・オリヴェイラ。写真:サッカーダイジェスト

 今季FC東京でPKのキッカーを務めるのは、基本的にディエゴ・オリヴェイラである。「チームの約束事」(長谷川健太監督)としてそれは決まっており、D・オリヴェイラ以外の選手がファウルされてPKを獲得しても"キッカーはD・オリヴェイラ"なのだ。
 
 FC東京が2-0で快勝した松本戦、久保建英がペナルティエリア内で倒され、PKを得たシーンがあった。結局、このPKをD・オリヴェイラが決めてFC東京は2-0と突き放すわけだが、試合後、PKについて問われた久保は「もちろん蹴りたい気持ちはあったけど、チームなので」というコメントを発していた。
 
 「もちろん蹴りたかった」。これは素直な心情だろう。事実、松本戦の前、久保はD・オリヴェイラとある約束を交わしていたという。
 
 以下は、D・オリヴェイラの証言である。
 
「松本戦の前日には久保選手から冗談っぽくこんなことを言われました。『ディエゴがゴールを決めたあとにPKのチャンスがあったら、僕に蹴らせてね』と。その時は「もちろん、いいよ」と返しましたが、残念ながらそういうシチュエーションではなかったので、自分でPKを蹴りました」
 
 D・オリヴェイラがゴールを決めた試合でFC東京がPKを獲得すれば、もしかすると「キッカー久保」というシチュエーションが訪れるかもしれない。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事