「ちょっとした衝突があったが…」モウリーニョ、マドリーで確執関係にあったカシージャスの容態を心配

2019年05月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

ポルト指揮官はカシージャスの復帰に明言を避ける

マドリー時代には確執関係にあったモウリーニョ(右)とカシージャス(左)。しかし、今はそうしたいがみ合うことはないようだ。 (C) Getty Images

 現地時間5月1日、ポルトに所属する元スペイン代表GKのイケル・カシージャスは、練習中に急性心筋梗塞で倒れた。名手を襲った突然の出来事に、サッカー界全体が驚き、その容体を心配した。

 それは、かつてレアル・マドリーでカシージャスと対立した元監督のジョゼ・モウリーニョも同じだ。

 スペイン紙『Marca』によると、かつてポルトを率いた経験も持つモウリーニョは、ロシアのニュース専門局『Russia Today』の取材で、「気の毒なことだ。知らせを聞いて、私はすぐにポルトに連絡したよ」と明かした。

「ポルトのメディカル部門はファンタスティックなんだ。私が仕事をしてきた中でも有数だよ」

 マドリーでのモウリーニョのラストイヤーとなった2012-13シーズン、両者の間に確執が生じたのは周知のとおり。クラブ内での立場が微妙になったカシージャスは2015年夏にポルトへ移籍した。
 
 当時のことを回想したモウリーニョは、「私がある時に彼を外そうと決めたのはみんなが知っていることだ。ちょっとした衝突があった。エゴじゃない。レアル・マドリーのキャプテンと指揮官がぶつかったということだ」と、カシージャスと確執があったことを認めている。

 そのうえで、ポルトガル人指揮官は、「簡単な決断ではなかった。彼にとっても受け入れるのは簡単なことじゃなかった」ともコメント。さらに現在はカシージャスとの関係が悪くないことを強調した。

「良好だよ。周囲のみんなが思っているようなものではないんだ」

 現在37歳のカシージャスが今後も現役を続けられるかについては、様々な報道が飛び交っている。ポルトを率いるセルジオ・コンセイソン監督は、「サッカーは人生の一部だ。だが、人生そのものはほかの何よりも重要だ」と述べるにとどまり、明言を避けている。

 マドリー時代の数々の栄光、そしてスペイン代表でのワールドカップ初戴冠やEURO連覇など、サッカーの歴史に名を残した名守護神は、このままグローブを脱ぐことになるのか。続報が待たれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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