圧巻のパワーとスピードにスタジアムも騒然!川崎の新CBジェジエウとは何者だ?

2019年05月04日 本田健介(サッカーダイジェスト)

空中戦の強さを発揮

ついにベールを脱いだ新CBジェジエウ。チームは1失点はしたものの、良いパフォーマンスを見せた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J110節]川崎3-1仙台/5月3日/等々力
 
 一つひとつのプレーにスタジアムが沸いた。
 
 仙台との一戦でついに川崎デビューを飾ったのが、今オフに加入したブラジル人CBジェジエウだ。「落ち着いてできました」と自らのプレーを振り返った身長186㌢、体重84㌔の新CBは、ダイナミックなプレーの数々でサポーターの度肝を抜いた。
 
 圧巻だったのはそのパワーで、仙台のハイボールを撥ね返すとともに、地上戦でもフィジカルを活かしてボールを回収。ポジショニングがやや曖昧になるシーンはあったが、一瞬のスピードで自らカバーしてみせた。
 
「正直、そんなに準備する時間がなくて、試合が始まってやりながらというところはありました」とCBの相棒・谷口彰悟が口にしたように、仙台戦での出番はアクシデントとともに舞い込んで来た。
 
 4月26日のトレーニングでレギュラーCBの奈良竜樹が全治4か月(左膝内側側副靭帯損傷、内側半月板損傷)の大怪我を負ったのだ。その穴を埋める人材として、ここ数試合で好パフォーマンスを見せていた舞行龍ジェームズという選択肢もあったが、鬼木達監督が指名したのがジェジエウだった。
 
 まずまずのデビュー戦も本人は「良いゲームができたと思います。落ち着いてプレーできましたし、自分の能力も多少見せることができました。それはチームメイトがサポートしてくれたお陰です。ただここで満足せずに次のチャンスを掴めるようにやっていきたいです」と冷静に語る。
 
 もっともサポーターを含め周囲の反応は上々だ。谷口は「想像以上というか、どっしりやれていたので、非常に頼もしかったです。素晴らしい働きでした」と称讃。またマッチアップした仙台のハモン・ロペスも「想像通りの素晴らしい選手。川崎というチャンピオンチームで力を活かせている」と称えた。
 
 一方のジェジエウも谷口との連係に関して「ショウゴ(谷口)とは凄くやりやすいですし、ショウゴは安心感をもたらしてくれました。ピッチの中でもコミュニケーションを取りながらプレーすることができました。言葉が違うので多少難しさはありましたが、良いコンビネーションを出せたんじゃないかなと思います」と手応えを語った。

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