番記者が選ぶ、平成の川崎フロンターレベスト11! 魅惑の攻撃サッカーを体現した11人は?

2019年05月01日 サッカーダイジェスト編集部

ふたつの大きな転機を経て黄金期を築く

クラブを長く見守ってきた江藤氏が選んだベスト11。現メンバーを中心にジュニーニョや大久保、伊藤などかつての大黒柱が顔を揃える。

【ベスト11選出理由】
 GKはチョン・ソンリョンと悩むも、川島を選出。最終ラインには精神的支柱の伊藤らを配置し、中盤から前では中村、家長、小林のMVPトリオにジュニーニョ、大久保らを組み合わせた。
 
 
【川崎フロンターレの平成史】
 川崎にとって平成の30年は苦難を乗り越え、最後に歓喜のフィナーレを迎えた冒険譚のようなものだった。リーグ2連覇と黄金期を築いているクラブにとって、転換期は大きく分けてふたつあった。ひとつは初のJ1挑戦に失敗し、J2で再出発を切った2001年からの強化、そしてもうひとつは12年の風間八宏監督就任後のチーム作りだ。
 
 2001年7月から指揮を執ったのは石崎信弘監督で、J1へあと一歩のところまで迫ると、跡を継いだ関塚隆監督の下で04年に昇格。ジュニーニョ、中村憲剛、我那覇和樹、鄭大世らを軸にした爆発的な攻撃力を武器にJ1で上位争いを演じる力を付けた。 
 
 もっとも、関塚体制下ではどちらかと言えば堅守速攻の色が強く、現在のチームのように、よりエンターテインメントに富んだポゼッションサッカーを展開するようになったのは風間監督の就任後である。5年半の風間体制ではタイトルこそ獲得できなかったが、"フリーの定義"など指揮官の独特な指導を受けた選手たちが技術力を伸ばし、チームとしても成長。鬼木達監督の下でのリーグ連覇へとつなげた。現在は継続的な強化の下、"川崎=魅力的なサッカー"というブランドを作り上げている。
 
本文=本田健介(本誌編集部)、ベスト11選出=江藤高志(フリーライター)
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