番記者が選ぶ、平成の東京ヴェルディベスト11! 黄金期のメンバーを中心に、前線はエジムンド、フッキのセレソンコンビも

2019年04月30日 海江田哲朗

Jリーグ初期はオールスター軍団として栄華を極めた

海江田氏が選出した平成の東京Vベスト11

【ベスト11選出理由】
 数々のタイトルを獲得した黄金期のメンバーが中心となった。前線のエジムンド、フッキのセレソンコンビは爆発的な得点力を誇る。最終ラインには苦しい時期を支えた服部、土屋を推す。
 
【東京ヴェルディの平成史】
 93年にJリーグ初代王者に輝き、翌シーズンには連覇を達成。三浦知良、ラモス瑠偉、武田修宏、北澤豪、柱谷哲二ら、各ポジションに日本代表を擁す、オールスター軍団として栄華を極めた。
 

 しかし、90年代後期は成績、人気ともに低迷し、01年にはホームタウンを川崎から東京に移転。心機一転巻き返しを図り、05年元日の天皇杯で8年ぶりのタイトルを獲得して新時代の幕開けを予感させたが、そのシーズンにクラブ史上初めてJ2に降格してしまうのだ。
 
 3年ぶりにJ1の舞台に戻ってきた08年も振るわず、1シーズンで再び転落。以降、経営危機に揺れ、クラブの存続が危ぶまれる時期もあった。ただ、東京Vにとっての救いは、優秀な育成組織を持っていた点にある。アカデミー出身選手を中心にチームを編成し、徐々にチーム力を高めていく方向に転換していった。
 
 17年、クラブ史上初のスペイン人指揮官、ロティーナ監督を招聘し、そこから2年続けてJ1参入プレーオフに進出。18年シーズンは磐田との決定戦まで勝ち上がり、11年ぶりのJ1復帰に肉薄したが、敢えなく敗北して宿願を果たせなかった。
 
文●海江田哲朗(フリーライター)
 
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