「たった35万ユーロで来た青年が…」香川真司らサムライの“ドイツ挑戦史”を海外メディアが特集!

2019年04月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブンデスリーガを彩った「日本人スコアラーTOP5」!

左から高原、奥寺、香川、岡崎、武藤。ブンデスリーガにおける日本人スコアラーの上位5傑だ。(C)Getty Images

 いよいよ最終盤を迎えた2018-19シーズン。ドイツのブンデスリーガ1部では、今季も数多の日本人選手がプレーした。
 
 クラブ初のCL出場に邁進するアイントラハト・フランクフルトでは長谷部誠が守備の要として君臨し、ヴェルダー・ブレーメンの大迫勇也、ハノーファー96の原口元気&浅野拓磨は昨夏に新天地を求めた。さらにはニュルンベルクの久保裕也、フォルトゥナ・デュッセルドルフの宇佐美貴史が控え、2部リーグにも宮市亮(ザンクト・パウリ)、井手口陽介(グロイターフュルト)、酒井高徳&伊藤達哉(ともにハンブルガーSV)らが籍を置く。欧州トップリーグにおいて群を抜く"サムライ"の在籍数だ。
 
 そんな日本人選手たちのドイツ挑戦史を紐解いたのが、米大手ネットワーク『Fox Sports』アジア版である。「古くはヤスヒコ・オクデラ(奥寺康彦)にはじまり、これまで31人の日本人選手たちがブンデスリーガ1部で豊潤な歴史を紡いできた」と書き出し、同リーグにおける日本人選手の歴代スコアラー・トップ5を紹介している。
 
 第5位は、マインツで活躍した武藤嘉紀(ニューカッスル・ユナイテッド)の20得点。「プロ2年目でマインツの門を叩いたが、ポテンシャルはすでに通用するレベルだった。デビューシーズンでいきなり7得点を挙げてみせたのだ」と称える。第4位は、ハンブルクとフランクフルトでプレーした高原直泰の25得点。こちらは、「オクデラとカズオ・オザキ(尾崎加寿夫)が幅を利かせた1980年代後半から、13年ぶりの日本人ブンデスリーガーが誕生した」と記し、「スシ・ボンバーの愛称で親しまれるなど、後進に門戸を開いた功労者でもある」と評した。

 
 続いて第3位は、日本人初の欧州プロフットボーラーとなった奥寺氏。ケルンでは前線で、ブレーメンでは攻撃的なサイドバックとして身を立て、通算26ゴールを叩き出した。同メディアは「日本フットボールのフロントランナーとなっただけでなく、アジア人選手の価値をも高めた。欧州王者に輝いた最初のアジア人選手になったのだ」と激賞する。
 
 今シーズンいっぱいでのレスター・シティ退団が決定的な岡崎慎司は、シュツットガルトとマインツで合計5シーズンに渡ってプレーし、37得点をマークした。「日本代表として3番目に多いゴール数(50点)を記録するストライカーが、欧州での足場を固めたのがドイツだ。常にチームファーストのメンタリティーを持ち、どんな指揮官にも重宝された。とりわけ27得点を挙げたマインツでの2年間が華々しかった」と持ち上げている。

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