「マコト・ハセベは”社会現象”だ」フランクフルト地元紙の番記者が、長谷部誠を絶賛!

2019年04月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

審判との頻繁な”会話”の理由も明かす

キャプテンマークを巻かずとも主審に詰め寄る長谷部の姿は、フランクフルト・ファンには見慣れた光景だ。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガではチャンピオンズ・リーグ(CL)出場圏内の4位を維持し、ヨーロッパリーグ(EL)ではベスト4に進出。リーグ戦ここ2試合こそドローに終わっているものの、フランクフルトの躍進ぶりはファンを熱狂させている。

 そのフランクフルトで、1月19日のウインターブレーク明けからリーグ戦、ELのすべての試合にフル出場し、主軸として活躍している元日本代表MFの長谷部誠が地元紙『Frankfurter Rundschau』のインタビューに応じた。

 インタビュアーはアイントラハト・フランクフルトの番記者であるトマス・キルケンシュタイン記者で、ドイツ語でのやり取りが行われたようだ。

 長谷部は、35歳にしてトップパフォーマンスを維持できていることについて尋ねられると、日頃の食生活が日本食中心であることや、「自分は試合であまり走っていない。仲間たちがカバーしてくれているのはあなたもご存じの通り。仲間とスタッフに恵まれた」と回答している。

 また試合中に審判の元に駆け寄っていくことについて、「あなたはピッチ上で"定期的に"審判と話し合うプレーヤーだ。それはどうして?」と問いかけると、長谷部はこうコメントしている。
 

「正直、自分でも本当によくわからないです。ピッチ上では常に情熱、感情が存在します。たしかに僕の感情表現がオーバーすぎることがあるのは認めるし、自分でも気づいています。だけど、ピッチ上でこれらの感情を持たずに戦うことは、クオリティーをも取り去ることになると思っています。

 家族やチームメイトには、イジられることもありますよ。だけどそれも僕の一部です。僕はたぶん、ふたつの顔を持っているんでしょう。ひとつはピッチ上にあり、もうひとつはピッチ外にあります(笑)」

 そのほか、インタビューではベストセラー本の著者であることや、ボランティア活動にも積極的な点、外国人でありながらフランクフルトの首脳陣とのつながりも密接であることなどを明らかにした。

 これまでにない"規格外"の選手である長谷部のことを、番記者は「マコト・ハセベは、"社会現象"である」と評している。

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