中井卓大以上に会場をどよめかす!ひと際小柄なマドリーの「快足ドリブラー」は何者か?

2019年04月23日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

主に左ウイングでプレー

中井(左端)とともに会場を沸かしたジェレミ(右端)。切れ味鋭いドリブルを何度も披露した。写真:滝川敏之

 4月19~21日に神奈川県内で開催された、国内外の計8クラブのU-16以下(2003年生まれ以降)の選手たちが参加した「キリンレモンCUP2019」はFC東京の優勝で幕を閉じた。

 そのFC東京に決勝で敗れたレアル・マドリーのカデーテA(U-16)で大きな注目を集めたのが、"ピピ"こと中井卓大だ。小学4年生でスペインへ渡り、世界一、二を争うメガクラブで研鑽を積む超逸材の日本凱旋とあって、文字通り一挙手一投足に熱視線が送られた。

 実は、その中井以上に何度も会場をどよめかした選手がいる。主に左ウイングを担ったジェレミだ。
 
 マドリーの公式ホームページによると、体型は165センチ・53キロ。180センチの中井をはじめ、15~16歳にして180センチを超える選手がずらりと揃うマドリーの中では、とりわけ小柄に見える。

 ただ、存在感は絶大だ。抜群のスピードと高度なテクニックを活かし、ボールを持つと再三に渡って強気なドリブル突破を披露。その度にスタンドの観衆からは驚きの声が上がった。

 2003年2月9日生まれで、出身はカナリア諸島のラス・パルマス。地元クラブのラス・パルマスの下部組織で育ち、マドリーに加入したのは昨年のことだ。

 いかにも負けん気の強そうな面構えで、ボールを取られると「ファウルじゃないか」とレフェリーに食ってかかる場面も一度や二度ではなかった。

 正直なところ、この身体つきでトップチームまでのし上がるのは、容易ではないだろう。ただ、少なくとも今大会に参加したメンバーの中で「個の力」は突出していた。この強みを磨き上げていけば、もしかすると、もしかするかもしれない。

 ジェレミ・ホセ・ホルヘ・ヒメネス。この名前を覚えておいて損はないだろう。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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