【U-20日本代表】藤本寛也の危機感。“W杯の予行演習”は「90分間、高い強度できた」

2019年04月17日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

アルゼンチン代表に0-1で敗戦。

全日本大学選抜との試合後、藤本はアルゼンチン戦の経験を引き合いに出した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[練習試合] U-20日本代表1-1全日本大学選抜/4月16日/千葉県内グラウンド
 
「こんなもんじゃない」と言わんばかりの危機感を募らせるのは藤本寛也だ。

 U-20日本代表の藤本は全日本大学選抜との練習試合にフル出場した。試合後、まずは1点を取り合った前半をこう振り返った。

「前半はみんな動けていて、相手も強度を高く来てくれました。そのなかで、動き出しとかポジションを取って、判断を早くして球の回転も速くできた部分もあったと思います」

 そして、スコアレスに終わった後半について藤本は、「後半は相手の強度があまり高くなかったですが、自分たちもあまり良くなかった」と、運動量が落ちた課題を述べた。
 
 藤本がそう言って危機感を持つのは理由がある。それは、U-20ワールドカップに向けた予行演習とも言える、3月の欧州遠征で対戦したU-20アルゼンチン代表戦(●0-1)の経験があるからだ。

「アルゼンチンの強度よりか、全体を通したら今日はちょっと下がります。前半はアルゼンチンと(全日本大学選抜は)同じくらいでしたけど、アルゼンチンは90分間あの強度でやってきました。ボールを取りに行っても取れないし、それでも我慢をしながらやらないといけない部分もある」

 そんなアルゼンチンは南米選手権で準優勝し、U-20ワールドカップに出場。日本とグループステージ初戦(5月23日)で対戦するエクアドルは、同選手権でアルゼンチンを下して優勝している。

 個々のポテンシャルは、日本がエクアドルより下回っている可能性はある。だが、藤本は「海外の選手は個人能力が高いですけど、日本人の良いところは団結。人数をかけてボールを取ったり攻めたりしていけば、勝てないわけではない」と本大会に向けて意気込んだ。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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