マドリディスタはもうウンザリ? ベイルの今夏のマドリー退団は不可避か…「完全に人気は地に落ちた」

2019年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

大型補強を狙うマドリーにとってベイルの放出は避けられない?

チームが賛辞を受けるなかでブーイングを受けたのがベイルだ。もはや彼の退団は避けられないかもしれない。 (C) Getty Images

 現地時間4月6日に行なわれたラ・リーガ第31節で、マドリーはエイバルに苦戦しながらもカリム・ベンゼマの2ゴールによって2-1で見事な逆転勝利を収めた。

 本拠地サンティアゴ・ベルナベウでの華麗なる逆転勝ちにベンゼマをはじめとする選手たちの多くが称賛を浴び、マドリディスタたちから拍手喝采を受けるなか、一人、蚊帳の外でブーイングを受けた男がいる。ガレス・ベイルだ。

 今シーズンに入ってから自身に対する逆風が強まっているウェールズの韋駄天は、この日も、開始直後の3分に後方からのパスをトラップミスし、ボールがタッチラインを割るなど、終始、プレーに精彩を欠いた。

 目立った活躍もできないまま、77分にトニ・クロースとの交代を命じられ、ベンチへと下がるベイルには、マドリディスタから容赦のないブーイングが降り注いだ。この時の様子をスペイン紙『Marca』は次のように描写している。
 
「この数か月間でベイルは、ベルナベウで、より一層、不人気になっている。そして、この土曜日にマドリディスタとの関係は地に落ちた。開始3分にミスを犯してから彼へのブーイングは強くなっていった」

 今シーズンの"大不振"を受け、マドリーは今夏の移籍市場でチェルシーのベルギー代表MFエデン・アザールやパリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペといったビッグスターの獲得を視野に入れており、日本円にして300億円超の大型補強が噂されている。

 そんななかで不支持率が日を追うごとに上昇しているベイルは、放出の筆頭候補と目されてもいる。ジネディーヌ・ジダンは試合後の会見において、「我々はガレスを見極めている段階だ。まだ2年の契約を残しているしね」と明言を避けたが、実際、買い手は、噂されているだけでも、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、チェルシーなど、プレミア勢を中心に引く手あまただ。この状況を鑑みて、マドリーが高額な売却益が期待できるうちに売りに出す可能性もあるのだ。

 2013年8月にクラブ史上最高額の移籍金9100万ユーロ(約118億3000万円)で移籍しながらも、その対価に見合う活躍ができずにいるベイルは、このままマドリーを去るのか。今シーズンに残されたラ・リーガの7試合で、その真価が問われることになりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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