「あまりに大きな代償だ」“世界一の守護神”ロリスが犯したミスに非難の声! 本人も「キツい…」とぼやく

2019年04月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

大一番の試合終了間際に…。

キャッチミスをしたボールがアルデルワイレルト(右)に当たりゴールへ……。ロリスは(左)はただ見送るしかなかった。 (C) Getty Images

"世界一"の守護神の実力が問われている。トッテナムのフランス代表GKユーゴ・ロリスだ。

 現地時間3月31日に開催されたプレミアリーグ第32節、敵地でリバプールとのビッグマッチに臨んだトッテナムは、先制されながらも70分に追いつき、1-1で試合の終盤を迎えていた。

 今シーズン、アンフィールドで13勝2分けと絶対的な強さを誇るリバプールを相手に勝点1はいわば上等の結果。スパーズはもう少しでそれを手に出来るところまできていた。だが、最後の最後で勝点を失うことになる。

 90分、エリア内右でモハメド・サラーがゴール前に折り返したヘディングをロリスがまさかのキャッチミス。これがゴール前にいたトビー・アルデルワイレルトの足に当たってゴールへと吸い込まれてしまったのだ。

 このオウンゴールが決勝点となってスパーズは敗戦。順位こそ3位を保ったものの、4位のマンチェスター・ユナイテッドに勝点で並ばれた。

 弾いたボールがDFに当たる不運も重なったとはいえ、試合の結果を左右する痛恨のミスだっただけに、非難の矛先はロリスへと向けられた。なかでも、厳しく糾弾したのは、元イングランド代表MFのジャーメイン・ジーナスだ。
 
 かつてトッテナムで活躍したジーナスは、フランス代表の一員として昨夏のロシア・ワールドカップ制覇に貢献し、いわば"世界一の守護神"となったロリスのプレーをこき下ろした。

「ロリスはリバプールを相手にあまりに代償の大きいミスを犯した。彼はこれまでもそうしたプレーでトッテナムを失望させてきた。今でも32歳のロリスが多くのファンから擁護されるのは、いくつかワールドクラスなセーブを見せているからだ。

 例えば、チャンピオンズ・リーグのドルトムント戦とかね。あのセーブがなければ、スパーズは次のラウンドへ進めなかっただろう。ただ、残念ながらトップクラスのゴールキーパーとは継続性で判断されるもので、チームメイトたちを安心させてなんぼだ。

 私も自分のプレーが基準を下回り始めたと認識した時は、自分自身を見つめ直さなければいけなかったし、今のロリスはその時期に来ている。彼は2012年にリヨンからスパーズに来たときよりも、力は落ちてきていると思う。見ていてハラハラさせられる」

 そして、最後にこう締めくくっている。

「世界最高のゴールキーパーについて語られる時、彼の名前は常にリストに挙がるね。だけど、私はここ数年の彼のパフォーマンスがそれに相応しいと思えない」

次ページ批判に対してロリスは…。

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