「イカルディの前にお前が去れ」「すべてが屈辱的」大一番でエースをベンチ外にしたインテル指揮官にサポーターの怒りが爆発!

2019年04月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官は正当性を主張

規律を重んじることで知られるスパレッティ監督。ラツィオ戦でイカルディをベンチから外すという決断を下したが……。(C)Getty Images

 苦しい台所事情の中でも、エースの招集外という選択を下し、そして結果は厳しいものとなった。

 インテルは現地時間3月31日に開催されたセリエA第29節で、ラツィオにホームで0-1の完封負け。チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権を争う直接のライバルに、手痛い黒星を喫した。

 マウロ・イカルディのキャプテン剥奪騒動以降、代役を務めてきたラウタロ・マルティネスがアルゼンチン代表で負傷離脱したため、チーム練習に復帰した主砲の起用法が注目されていた。

 だが、ルチャーノ・スパレッティ監督は、スタメンどころか元主将を招集メンバーにも含めず。ケイタ・バルデ・ディアオをトップに据えたが、得点を挙げられないまま敗戦を喫した。
 
 当然、この決断は議論の的となる。だが、指揮官は試合後にイカルディに辛辣な言葉を浴びせ、自身の選択は間違えていないと主張した。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、スパレッティは「これまでの振る舞いから、外さなければいけなかった。(フィジカル的には)45分間はプレーできたが、何よりチームでは信頼が大切だ。私は22年前からずっと、選手たちとの間に信頼を築いてきた」とコメントし、さらにこう続けた。

「イカルディ抜きでは、チャンピオンズ・リーグに出られないわけじゃない。彼は数年前からここにいるが、その間にインテルは(CLに)何回出場したんだ。

 インテルのユニホームを着るように選手(イカルディ)を説得するために、わざわざ弁護士を雇って交渉しなければならないなんて、サポーターにとっては屈辱的なことだ。

 今夜の試合では、イカルディは外さなければいけなかった。そして次で戻るべきだ。違い? 違いを作るのは、リオネル・メッシやクリスチアーノ・ロナウドだ。イカルディじゃない。チームの真の強みとは、規律でありプロ意識だ。イカルディが試合に出て負けた試合がどれほどあったことか」

 実際、『Sport Mediaset』のアンケートでは、約1万人のうち53%パーセントが、イカルディを外したのは正しい選択だと回答した。また、「イカルディが違いを作れるわけではない」という指揮官の発言も、59パーセントが正しいと支持している。
 

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