これぞメイクドラマ! リバプールが土壇場の決勝弾でトッテナムとの大一番を制して首位に再浮上!

2019年04月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

トッテナムに追いつかれて苦しんだリバプール。

決勝点を呼び込むヘディングを放ったサラー。自身はゴールを決められなかったものの、その働きぶりは値千金だった。 (C) Getty Images

 現地時間3月30日に行なわれたプレミアリーグ第32節で、2位リバプールと3位トッテナムの上位対決が開催された。

 29年ぶりのトップリーグ制覇に向けて首位マンチェスター・シティを追走するリバプールと、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権を争うトッテナム。互いに負けの許されない状況下で迎えたビッグマッチは、両軍が相手の出方を伺う慎重な入りとなった。

 そのなかで、あっさりと均衡が破ったのはリバプールだ。16分、中盤でボールを持ったヘンダーソンが左サイドへロングボールを通す。これを受けたロバートソンが絶妙なアーリークロスをゴール前へ供給すると、これをフィルミーノがドンピシャのヘディングで押し込んだ。

 5バック気味のDFラインを敷く相手のブロックをいとも簡単に破ったホームチームは、その後も持ち味のスピーディーな攻撃を展開。幾度となく敵エリア内に攻め込んでチャンスシーンを創出して、主導権を握り続けた。

 かたや先手を取られたトッテナムは、頼みの主砲ケインが相手CBファン・ダイクのマークに苦戦。決定機をほとんど作れないまま、時間を浪費していった。

 トッテナムの枠内シュートをゼロに抑え込んでハーフタイムを迎えたリバプールは、後半は一転してペースダウンする。かたや前半以上にギアを上げたトッテナムは、アグレッシブに攻め続け、ついには赤い壁を突き崩す。

 70分、右サイドを攻め上がったトリッピアーの折り返しをエリクセンがゴール前へと繋いで、走り込んできたルーカスが豪快にフィニッシュしたのだ。

 振り出しに戻った試合は、両チームが、果敢なフォアチェックで敵ボールを追い続ける熾烈な攻防戦となる。

 追いつかれて、ギアを上げたリバプールは、82分にDFデイビスを入れて、勝点1を持ち帰ろうとするトッテナムを再び押し込むも、なかなかチャンスを生み出せない。

 このまま試合は終わるのか――。そう思われた90分にコップ(リバプール・サポーターの愛称)たちが待ち望んだ瞬間は意外な形で訪れる。

 CKの流れから左サイドに開いたアレクサンダー=アーノルドがゴール前にふわりとしたクロスを供給。これをファーサイドでサラーが折り返すと、クリアしにいった相手DFアルデルワイレルドの足に当たってボールはゴールへと吸い込まれたのだ。

 結局、これが決勝点となった試合は2-1で決着。土壇場での劇的なゴールでビッグマッチを制したリバプールは、暫定ながら再び首位に浮上。一方、敗れたトッテナムは3位には踏みとどまったが、4位のマンチェスター・ユナイテッドに勝点で並ばれる格好となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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