ビジャに憧れる“バレンシアの至宝”フェラン・トーレス、その知られざる素顔に迫る【独占インタビュー】

2019年03月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

17歳でトップデビューを果たす

6歳の時からバレンシア一筋のトーレス。クラブの期待は大きい。(C)Leaderbrock

 スペイン人の中で「2000年代生まれ」の出世頭といえば"バレンシアの至宝"フェラン・トーレスだ。ダビド・ビジャに憧れる19歳は、これまでどんなキャリアを歩んできたのか。『ワールドサッカーダイジェスト』誌が行なった独占インタビューをウェブ版として掲載する。

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――サッカーを始めたきっかけは?

「たしか祖父母の家にボールがあって、自然に蹴るようになったんだ。当時から「才能がある」って思われていたみたいだよ(笑)」

――バレンシアに入団したのはいつ?

「6歳の時、学校のフットサルチームでプレーしていたら、入団テストの誘いを受けたんだ。それに合格して、バレンシアの一員になれたんだ」

――子供の頃に憧れていた選手は?

「アイドルは、いまも昔もずっとビジャ(現ヴィッセル神戸)だね。僕がカンテラに入った頃にトップチームでプレーしていたんだ。ちょうど全盛期だったしね」
 
――トップデビューは2017年(11月30日)のコパ・デル・レイ、サラゴサ戦だったね。

「特別な試合だったし、とにかくプレーしていて楽しかった。バレンシアのカンテラで11年間、追い求めてきた夢が実現したわけだからね。あの瞬間は忘れられないよ」

――その試合でいきなりアシストを記録し、ラ・リーガ初スタメンを飾ったアスレティック・ビルバオ戦(18年2月28日)でもゴールをお膳立てした。

「得意なポジションは左ウイングで、アタッカーは得点に絡むプレーが求められる。これまでもそうやって結果を残してきた。もっとも意識しているのは、フォア・ザ・チームの精神だけどね」

――まだ18歳だけど、すべてのコンペティションを合わせると38試合に出場し、チャンピオンズ・リーグの舞台にも立った。これまでのキャリアをどう評価している?

「正直、自分ではよく分からないよ。もう少し時間が経ってみないとね。いまは充実した毎日を過ごすことしか考えていない。チームメイトは一線級の選手ばかりだし、一緒に練習することで成長していきたい」
 

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