サッカーダイジェスト記者が考える森保ジャパンで試したい選手は?「大化けしそうな3人!長い目で育てるのもありなのでは?」

2019年03月30日 本田健介(サッカーダイジェスト)

東京五輪世代を引き上げたい

今後は東京五輪世代の選手をより引き上げたい。写真は左から川崎の田中、名古屋の相馬、法政大の上田。(C)SOCCER DIGEST

 A代表と東京五輪代表の兼任監督を務める森保一監督に課せられたテーマは、世代間の融合だ。ここまでは東京五輪世代の堂安律、冨安健洋をレギュラーへと引き上げたが、両代表の垣根を取っ払うとなると、さらなる人材の登用が必要となる。
 
 もっとも東京五輪世代でポピュラーな選手は他の識者の方々が挙げるはず。ということで、ここでは「試してほしい」のほうにより焦点を当て、Jリーグで奮闘、または大化けする可能性のある選手をチョイスしてみた。ちなみに、王道で挙げるとすれば貴重な左利きのCB中山雄太、中島翔哉、堂安らと息が合いそうな久保建英、鹿島で10番を背負う安部裕葵あたりになるのだろう。
 
 個人的に推したいのは3人。ひとり目は、王者・川崎で逞しく成長しているボランチの田中碧だ。小学生の時からクラブのアカデミーで育った"川崎っ子"は、先輩の中村憲剛、大島僚太、守田英正らの技術を盗みながら、先発出場の機会を増やしている。タイプとしては大島と守田を足して割ったような選手で、中盤で的確にリズムを作り、奪ってから素早く縦パスを通すことができる。大成を見込んで、試してみるのも面白いのでは?
 
 2人目は風間八宏監督の下で頭角を現わす、名古屋の大卒ルーキー相馬勇紀だ。まだ粗さを残すものの、スピードを活かした縦への突破は迫力があり、なにより思い切りが良い。「緊張することはない」とメンタルも強く、大舞台に強いのも特長で、抜擢してみれば、大仕事をやってのけてしまうかもしれない。
 
 そして3人目は、2021年の鹿島への入団が内定している法政大の上田綺世だ。万能型FWはコンスタントにU-22代表に選ばれており、ポテンシャルは高い。エース・大迫勇也の後継者として彼のプレーを間近で勉強させ、長い目で育てるのもありなのではないか。
 
文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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