「1億ユーロのDF」が近く誕生も! バイエルンがリュカに投じた高額移籍金は史上何位?

2019年03月29日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

少し前なら世界最高レベルのCBでも4000万ユーロ前後。

今夏に8000万ユーロでバイエルンに移籍するリュカ。(C)Getty Images

 現地時間3月27日に来シーズンからのバイエルン加入が発表されたのが、アトレティコ・マドリーに所属するフランス代表DFのリュカ・エルナンデズだ。

 今冬から何度も噂に上がっていた案件だけに、移籍自体のサプライズ感はない。小さくない驚きだったのが、8000万ユーロ(約104億円)という高額の移籍金だ。バイエルンはアトレティコが設定していた契約解除金を満額支払う決断を下した。これはブンデスリーガ史上最高額で、サッカー史上を見てもDFでは2位の高額だ。

【DFの歴代高額移籍金ランキング】
8465万ユーロ:フィルジル・ファン・ダイク(サウサンプトン→リバプール/18年1月)
8000万ユーロ:リュカ・エルナンデズ(A・マドリー→バイエルン/19年夏)
6500万ユーロ:エメリック・ラポルト(A・ビルバオ→マンチェスター・C/18年1月)
5750万ユーロ:バンジャマン・メンディ(モナコ→マンチェスター・C/17年夏)
5560万ユーロ:ジョン・ストーンズ(エバートン→マンチェスター・C/16年夏)
5270万ユーロ:カイル・ウォーカー(トッテナム→マンチェスター・C/17年夏)
5000万ユーロ:エデル・ミリタオ(ポルト→R・マドリー/19年夏)
4950万ユーロ:ダビド・ルイス(チェルシー→パリSG/14年夏)
4600万ユーロ:リオ・ファーディナンド(リーズ→マンチェスター・U/02年夏)
4460万ユーロ:ニコラス・オタメンディ(バレンシア→マンチェスター・C/15年夏)
4200万ユーロ:レオナルド・ボヌッチ(ユベントス→ミラン/17年夏)、チアゴ・シウバ(ミラン→パリSG/12年夏)
4150万ユーロ:リリアン・テュラム(パルマ→ユベントス/01年夏)
4100万ユーロ:スコドラン・ムスタフィ(バレンシア→アーセナル/16年夏)
4040万ユーロ:ジョアン・カンセロ(バレンシア→ユベントス/18年夏)
4000万ユーロ:ダビンソン・サンチェス(アヤックス→トッテナム/17年夏)
 
 17~18年前のリオ・ファーディナンドやリリアン・テュラム、そして7年前のチアゴ・シウバの例を見ても分かる通り、かつては世界最高クラスのCBでも移籍金は4000~5000万ユーロが相場だった。リュカの場合は23歳とまだ若く、CBと左SBをソツなくこなす利便性もあるが、少し前なら8000万ユーロといえばワールドクラスのアタッカーの値段だったのだ。

 しかし、移籍金高騰が著しい昨今は、CBやSBでも5000~8000万ユーロが動く時代に。今夏のステップアップ移籍が囁かれるミラン・シュクリニアル(インテル)やカリドゥ・クリバリ(ナポリ)には、1億ユーロ近い破格値が付いても不思議ではないと言われている。19年夏はDFの移籍金ランキングにも大きな変動が起こるかもしれない。

構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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