明暗分かれた"新旧10番"に韓国メディアも注目!「中島が主人公」「香川は笑えなかった」

2019年03月27日 ピッチコミュニケーションズ

ケイロス監督に「韓国と日本の違いは?」という質問も

韓国メディアは「全盛期時の鋭さはなかった」と香川を評した。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 ボリビア代表に1-0の勝利を飾った森保ジャパンの試合結果は韓国でも報じられている。
 
「中島が決勝ゴール、日本サッカーもボリビアに勝利」(『聯合ニュース』)、「日本、ボリビアに1対0の勝利、中島が決勝ゴール」(『ヘラルド経済』)といった具合で、「中島が決勝ゴールの日本、ボリビアに1-0の辛勝で連敗終了」と題して報じた『OSEN』は、記事の最後をこう締めくくっている。
 
「韓国と同じく、日本が(ボリビア相手に)主導権を握った。だが、前半は得点がなかった日本は中島と堂安を投入し変化を加え、結局、中島が後半31分に決勝ゴールを決めた」
 
「韓国のように勝った、中島が主人公」と題した速報記事を出した『スポーツQ』も中島を絶賛している。記事では、「後半17分に投入された中島翔哉が主人公だった。ピッチを踏んで14分足らずの時間帯で、サイドから中央に切り込み強力なシュートでゴールネットを揺らした」とし、「結果は得られなかったが、コロンビア戦も内容はさほど悪くなかった。昨年のロシアW杯で16強、今年1月のアジアカップで準優勝と成果を出しているチームらしく、日本は順行中だ」とした。
 

 その一方で、香川真司に関してはやや厳しい。日本メディアの選手採点をもとに「代表復帰の香川、最低評点の屈辱、"何もできなかった"」という記事を掲載した『インターフットボール』は、「勝利はしたが香川は笑えなかった。攻撃的MFとして先発出場した香川は、意欲的に動いたが、全盛期時の鋭さはなく、後半26分に南野と交代した。2018年ロシアW杯以降、日本代表に抜擢されなかった香川の立場としては残念さが残る試合だった」と報じている。
 
 こうした韓国メディアの報道の中で目を引いたのが、日韓の間接比較でもある。同じ日、韓国はソウルでコロンビア代表と対戦。ソン・フンミン、イ・ジェソンのゴールで韓国が2-1で勝利したこともあって、『スポーツソウル』によると試合後の記者会見ではコロンビア代表のカルロス・ケイロス監督に「韓国と日本の違いは?」という質問もあったらしい。
 
 ケイロス監督は「試合ごとに戦術が違ってくる。日本戦と韓国戦も違う」と詳しく言及することはなかったが、ならばと韓国メディア『SPOTV NEWS』のハン・ジュン記者は、コロンビアのテレビ局記者に直撃。「コロンビア記者、"韓国が日本よりも効率的で脅威的なチーム"」という記事を発信している。
 

次ページ結果に焦点を合わせた韓国、実験に重きを置いた日本

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