「イトウの本領発揮はこれからだ」ベルギー・メディアがヘンクの新星・伊東純也を賞賛!

2019年03月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

右サイドから何度もチャンスを創出

リーグ戦出場4試合目にして初ゴール&初アシストを決めた伊東。周囲との連係も少しずつ噛み合い、さらなる活躍が期待される。 (C) Getty Images

 現地時間3月17日、ベルギー・ジュピラーリーグの第30節が行なわれた。レギュラーシーズン最終節となるこの一戦、ヘンクはアウェーでズルテ・ワヘレムと対戦し、3-3のドローに終わっている。

 同リーグはレギュラーシーズンの後、上位6チームによるプレーオフ1(PO1)でリーグ優勝チームや欧州カップ出場チームが決する。すでにPO1進出を決めている状態で最終節に挑んだヘンクは、今冬に加入した伊東純也が2試合連続の先発を飾った。

 スタメン起用に応え、伊東は出色のパフォーマンスを披露。19分に初アシストを記録すると、39分にはリーグ戦4試合目にして初ゴールを挙げ、マン・オブザ・マッチに選出された。

 勝利には結び付かなかったものの、現地メディアはこの活躍を称えている。

 ベルギー全国紙『Het Belang van Limburg』は、「先制されたヘンクは、イトウの活躍で息を吹き返した。右サイドから何度も突破を仕掛け、攻撃をけん引した」と報じれば、サッカー専門メディアの『VOETBAK PRIMEUR』は最終節のベストイレブンに伊東を選出。「ズルテ・ワヘレム戦で、右サイドで躍動。もはやレギュラーと言ってもいいかもしれない。これがこの日本人選手にとって初ゴールとなったが、もちろん、これが最後ではない。ベルギーにおけるイトウの本領発揮はこれからだ」と綴っている。

 また、試合後にフィリップ・クレメント監督はベルギー・メディアの『Sporza』の取材に応じ、プレーオフ1にむけて手応えのある一戦になったとコメントしている。

「修正はまだ必要だが、敗北せずにゲームを終えたし、それほど心配しているわけではない。我々はレギュラーシーズンで独走し、明らかに他のチームを上回る、最高のチームだったと自負しているよ。

 次はプレーオフだ。戦術的には変更の必要も出てくるだろうが、この試合は私たちに自信を与えるものとなった。良いところを見せることはできたし、オプションの可能性にも手応えがある。すべては順調に進んでいると思う」

 PO1は3月下旬から始まり、上位6チーム(ヘンク、クラブ・ブルージュ、アントワープ、スタンダール・リエージュ、アンデルレヒト、ヘント)がリーグ戦でここまで獲得した勝点を半分にした状態で、ホーム&アウェーの総当たり戦を行う。優勝チームには来シーズンのチャンピオンズ・リーグの出場権が与えられる。

 伊東はこの調子を維持し、リーグ制覇に貢献できるか。スピードスターの活躍に現地メディアも期待を寄せている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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